Nゲージ 切妻のハネ【1】


K1801 切妻のハネ【1】 (半鋼製切妻三等寝台車 寝台側狭窓・20m)
  組み立てキット  [\3,400+税] 【2018年7月発売】
※従来のキングスホビー客車キットと異なり、台車のほか、屋根や床下機器などのパーツも別売となります。(別途購入品参照)


戦後、幾度か計画されながら実現せずに終わった、スハ43などに準じた半鋼製切妻の三等寝台車を模型化しました。


昭和29年に作成された、通路側広窓・寝台側狭窓・車長22mの形式図を元に、寝台1区画分を縮小した車長20mにアレンジしました。
通路側はスハ43やスロネ30に似た印象ですが、寝台側の窓配置は戦前のスハネ31に近く、両側面で全く窓配置が異なる姿は、ナハネ10などの軽量ハネに通ずるものがあります。
出入台隣の小窓の部分は給仕室ですが、ナハネ10と同じく非常に狭いので、この車両が製造されていたら、ナハネ10同様、給仕室の拡大要求が出たものと想像されます。


写真は組立の一例で、昭和40年代の冷房取付後(+緩急車化)を想定してみたものですが、下図のような、実際の形式図に近い状態などとしても製作可能です。





車内にプラ内装部品「K4005 10系客車用寝台」を取付けました。
上写真では、背ずり(中段寝台)とその上方の仕切が目立ち、寝台車らしさが増しています。

寝台間隔はナハネ10よりもわずかに狭いので、一つずつ切り離して取り付けています。



本キットの内容です。(他に、屋根固定ネジ3本も付属)
二段雨樋の有無と、妻板2種類(キャンバス押え有無)の選択で、木製屋根と、鋼板屋根風を選択可能です。(組立例は後者)
また、各種扉や便所・洗面所窓枠、テールライトなど、多彩なパーツが付属しますので、お好みの形態で自由に製作できます。
※実際には木製屋根(スハ43など)と、鋼板屋根(オハ46など)とでは屋根Rも異なるので、鋼板屋根風で組む場合、プラ屋根と妻板のRに差が生じます。
※二段雨樋の有無を選択可能としている関係で、鋼板屋根風として組む場合、オハ46の雨樋よりもやや太くなります。


●本製品はハンダ付け推奨ですが、瞬間接着剤・ゴム系接着剤の併用でも組立てできます。
●二段雨樋なしで製作する際、車体と屋根の間に隙間が出にくいよう、ネジ止め可能な構造しています。
 (既発売の「片上のホハフ2000」と同様の構造)
 また、車体外板と内板の貼り合わせの際の位置決めガイドを設けるなど、組み立てやすさにも配慮しています。
 (「片上のホハフ2000」「スロネ30」と同様)
●出入台開戸3種類を選択可能。
 (Hゴム支持窓、鋼製プレス、開閉窓付扉(2段窓/落とし窓))
●貫通扉4種類を選択可能。
●便所・洗面所窓枠3〜4種類を選択可能
 (原形木枠、2段窓、Hゴム支持窓(便所窓は2段窓と小窓の2種類))



別途購入品
【屋根・床板】
 K4029 切妻客車屋根セット (2輌分入)
      (「10系寝台車用送風機カバー」は10ヶ付属) 
 または K4033 切妻・丸屋根客車屋根セット (各1輌分入)
     (「10系寝台車用送風機カバー」は5ヶ付属) 
【床下機器】
 K4034 客車床下機器セット (2輌分入)
【ベンチレーター】 ※お好みのものを使用してください。
  K4021 ガーランドベンチレーター (30ヶ入)
  K4022 10系寝台用半ガラ (36ヶ入)
  K4028 10系寝台用冷房(AU14) (10ヶ入)
【内装】
 K4004 10系客車用寝台 (4輌分入)
【台車】
 GM製 (5003) TR47 など
【幌】
 GM製 (8611) 貫通幌(客車・旧国型 ブラック) (10ヶ入)
【窓セル】 透明プラ板、塩ビ板など
【インレタ】
  〇形式  ※そのまま使えるものはないので、スハネ30用などを切り貼りしてください。
   K3057 津軽用インレタ (スハネ30電暖2輌 窓下の「寝台」標記も含まれます)
   K3053 スユニ50・寝台車(マロネ40他)インレタ  (スハネ30 2輌+電暖2輌、スハネフ30 2輌)
   K3067 銀河(昭和35年)・10系客車他インレタ1 (スハネ30 2輌、オハネ17電暖1輌)
  〇窓下の「寝台」・等級標記 白
   K3012 客車,気動車用インレタNo.1 (標記類の寸法が他より大きめ)
   K3083 富士(昭和5年)インレタ
   K3084 名士列車インレタ



 戦後の三等寝台車は、予算の制約その他の事情から、昭和31年のナハネ10まで実現しなかったものの、それ以前にも幾度か計画はされていました。
 昭和25年には形式図が作成され、これは完全切妻・片デッキ・広窓(1000ミリ幅)と、同時期に設計されていたスロネ30を三等寝台にしたような外観で、戦前のスハネ31よりも一区画増やして定員60人となっていました。
 昭和26年には、米軍兵輸送用と思われる寝台車の形式図が作成され、三等寝台車は前年のものとほぼ同型で、こちらにはスハネ40と記載されていました。
 昭和29年に、再び三等寝台車の形式図が作成されましたが、従来より車長を2m伸ばした22m・定員66人とし、寝台側の窓は600ミリ幅の狭窓とされたため、この側は戦前のスハネ31に似た印象となり、窓配置的には、後に登場したナハネ10に近くなりました。また、出入台開戸はHゴム支持窓の扉となっているほか、雨樋が細く描かれ、自重35トンと車長のわりに軽いため、オハ46のように軽量化が図られていたとも思えます。
 実際の三等寝台車は、ナハ10に準じた軽量構造を採用したナハネ10として実現しましたが、ホーム有効長の関係で、20.5m・定員60人に落ち着きました。そうしたことから、軽量客車登場の前に三等寝台車が実現していたとしても、従来通りの20m、もしくは20.5mとなっていた可能性も考えられます。

 本製品は、そうした想定で、昭和29年の三等寝台車形式図を車長20mにアレンジ、昭和25年の形式図の寝台側を狭窓にしたものとも言えます。



未塗装組立例です。




■リンク
アルモデル
キングスホビーアーカイブ
アルモデル キングスホビー製品ページ
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