Nゲージ  マニ31 19〜(マニ36750)/マニ32 18〜(マニ36837〜)/マニ32 1〜(マニ36820 張上屋根)/マニ32 71〜(マニ36790〜) 【この4点は2024年4月発売】 

       マニ32 35〜(戦後形) 【2024年7月発売】 


K0501 マニ31 19〜(マニ36750) 組み立てキット  [\4,900+税]  
 組立例は、登場時のマニ36753〜(ぶどう色1号)です。

●急行などのほか、特急「富士」「櫻」でも使用されたマニ31 19〜58を模型化。
 (厳密には裾リベット1列なのでマニ31 22〜58)
 (急行「銀河」「なにわ」「安芸」「玄海」「筑紫」「さつま」「早鞆」「十和田」「北上」「鳥海」などで使用)
●登場時のマニ31 22〜58の特徴の、鋼製で窓下リブのない車端引戸と貫通扉を再現。(旧キングスホビー製品では再現されなかった特徴です)
 後年に取換えられた、一般的なリブ付の木製扉も付属。
●昭和43年まで急行「西海」で使用された軍用荷物車マニM-3221としても製作可。

下記の仕様はマニ32も共通となります。
●補助動力として GM製<5716>コアレスモーター動力ユニット(20m級長軸距) の組込みもできます。
 (補助動力付で製作の場合でも、動力が不要な際、動力なし床板に交換も可能)
●別付けの二段雨樋を取付けなくても製作できます。(二段雨樋は別売となります(K3091))
●ハンダ付け推奨ですが、瞬間接着剤・ゴム系接着剤の併用でも組立てできます。


本キットの内容です。



 ■別途購入品(形式のインレタ以外はマニ32も共通)
【屋根・床板】
 K4030 丸屋根客車屋根セット (2輌分入) 
 または K4033 切妻・丸屋根客車屋根セット (各1輌分入) 
【床下機器】 K4034 客車床下機器セット (2輌分入)
【ベンチレーター】  K4037 ガラベンセット (40ヶ入)
【台車】 GM製 (5024) TR23
【補助動力関連】 いずれもGM製
 <5716>コアレスモーター動力ユニット(20m級長軸距)
 <8521>動力台車枠・床下機器セット A-35(DT10/11/12+8596BМ) 
 <8312>ユニバーサルシャフト(4種・各2本入り) ●21m級用を1本使用 ●これを使わない場合、台車中心間距離がスケールより2mm狭くなります
【幌】
 GM製<8612>貫通幌(客車・旧国型 グレー)
 または GM製<8611>貫通幌(客車・旧国型 ブラック)
【窓セル】  透明プラ板、塩ビ板など
【インレタ】
  □形式
   (マニ31 19〜)  K3075 十和田・W寝台車インレタ  (マニ31 28用 1輌分入) (マニM-3212用もマニM-3221の切貼りに使用可)
   (その他)
   そのまま使用可能なものはないので切り貼り必要
   『K3067 銀河(昭和35年),10系客車他インレタ1』のマニ32 27、
   『K3076 W荷物車インレタ』のマニ36700・36710、マニ31 9・13、マニM-3203等を切貼り
 □窓下の標記類など[白]  K3065 等級標記他インレタ(白)

(任意) 【テールレンズ】 K3074 テールレンズ(丸屋根客車他) (12ヶ入)
(任意) 【屋根取付ネジ】
 エコー製 B1421S ナベ頭 M1.4×2mm長 (20本入)
 入手困難な方にはキングス製ネジもご用意しました。→K3101 屋根取付ネジ(M1.4×2mmネジ(1種)) (10本入)
(任意) 【二段雨樋】 K3091 雨樋 (6輌分入)
(任意) 【別貼り ウインドシル・ヘッダー】 
 K3103  ウインドシルA(幅広) (7.5輌分入)
 K3105  ウインドヘッダー (9輌分入)


 マニ31 19〜は、昭和7年からマニ36750形として製造された荷物車で、製造当初の同形式は大きく分けて、便所の有無で2種類のグループが存在していました。
 昭和13年3月までに製造の40輌(36750〜36789)は便所なしで、基本的に二重屋根のマニ36700形(後のマニ31 1〜18)を丸屋根とした車輌ですが、窓幅は700o幅から600o幅に変更されています。このうち昭和7年12月製の3輌(36750〜36752)のみ車体裾のリベットが2列で、各扉はマニ36700形と同様の木製でした。昭和10年3月以降製造のマニ36753以降では車体裾のリベットが1列になり(本製品はこのタイプ)、各扉が鋼製に変更されたため、車端の引戸と貫通扉の窓下リブがなくなるという外形的変化も生じています。(後年、鋼製扉を木製に変更された車輌も多かったようです) これらは昭和16年10月にマニ31 19〜58となりました。(裾リベット1列はマニ31 22〜58)
 昭和13年9月〜14年4月に製造の14輌(36790〜36803)には便所が設けられたために荷物扉位置と窓配置が変更され、実質的には別形式と言えそうなほど変化しています。こちらは昭和16年10月にマニ31 59〜72となり、更に28年6月には便所付の形式であるマニ32形に編入されマニ32 71〜83となりました。 
 マニ36750形の登場後は急行などで使用され、昭和10年の特急「櫻」、11年の「富士」に連結された写真も残されています。その後、マニ31 55・71が戦災で
廃車となり、戦後は23輌(19〜58は19輌)が連合軍に接収されて荷物扉の窓を塞ぐなどの改造が行なわれて連合軍専用列車や、その後身の急行「西海」「十和田」などで使用されました。接収された車輌のほとんどは昭和31年までに返還されましたが、軍用荷物車(駐留軍郵便車)となったマニM-3221(マニ31 38)は昭和43年9月まで急行「西海」で使用され、昭和45年2月に廃車となりました。
 未接収や接収解除となった車輌は、急行「銀河」「なにわ」「安芸」「玄海」「筑紫」「さつま」「早鞆」「十和田」「北上」「鳥海」など、主要幹線の急行や普通列車、荷物列車などで使用されましたが、昭和31〜35年に22輌が便所取付けでマニ32 91〜130(欠番あり)となったため輌数を大きく減らし、昭和39年からスエ32・31形への改造が始まり、マニ31形として最後まで残ったマニ31 47・48は昭和46年1月と2月に廃車となりました。
 一方、便所取付改造車のマニ32 91〜130は、まず昭和31年にマニ32 91〜93の3輌が登場し、マニ32 71〜と共に特急「さちかぜ」で使用され、続いて昭和34・35年にも19輌が同様の改造を行ってマニ32 95以降に編入されましたが、計画だけで終わった車輌が存在するため欠番が多数発生しています。これらは急行「安芸」「瀬戸」「筑紫」などで使用されましたが、昭和42年から廃車とスエ31への改造が始まり、マニ32 91〜で最後まで残ったマニ32 128は昭和47年2月に廃車となりました。



K0502 マニ32 18〜(マニ36837〜) 組み立てキット  [\4,900+税]  
 組立例は、戦後のマニ32 18〜(ぶどう色1号)です。

●マニ32形のうち、直柱構造(通常の丸屋根)で製造のマニ32 18〜34を模型化。
 (急行「銀河」「月光」「筑紫」「さつま」「西海」「十和田」「北陸」などで使用)
●マニ31やマニ32 1〜と異なる、窓下リブの付く荷物扉を再現。
●昭和43年まで急行「西海」で使用された軍用荷物車マニM-3212としても製作可。
 (窓閉塞の荷物扉、窓閉塞・窓下凹みなしの車端扉が付属)






K0503 マニ32 1〜(マニ36820 張上屋根) 組み立てキット  [\4,900+税]  
 組立例は、軍用荷物車マニM-3217の最晩年(ぶどう色2号)です。

●マニ32形のうち長柱構造(張上屋根)のマニ32 1〜17を模型化。 このタイプは旧キングスホビーでは製品化に至らなかったものです。
 厳密には多数派の雨樋付となります(マニ32 1・15等以外)
 (急行「安芸」「高千穂」「西海」「早鞆」「天草」「十和田」などで使用)
●マニ32 18〜と異なる、窓下リブのない荷物扉を再現。
●昭和43年まで急行「西海」で使用された軍用荷物車マニM-3217などとしても製作可。(組立例の形態)
 (窓閉塞の荷物扉、マニM-3225の窓閉塞・窓下凹みなしの車端扉が付属)



 マニ32 1〜・18〜は、昭和15年からマニ36820形として製造された荷物車で、製造当初の同形式は大きく分けて、屋根形状の違いで2種類のグループが存在していました。
 昭和15年3月に製造の17輌(36820〜36836)は屋根の肩部まで鋼板とした長柱構造(張上屋根)で、この部分は当初青鼠色とされました。その他は基本的に、前年までに便所付で製造のマニ36750形(後のマニ31 59〜→マニ32 71〜)に準じており、荷物扉の位置も同一ですが、戸袋部を拡大して扉の引き残りをなくすために荷物扉両側の側窓を150oずつ内側に移動し、このために公式側の側窓が1枚減り、屋根部以外の印象も変化しました。また、マニ36750形(マニ36753以降)では各扉が鋼製で窓下リブのない形状でしたが、マニ36820形では以前と同じ木製に戻されて、車端の引戸と貫通扉はリブ付の形状となりました。(荷物扉も木製に戻ったため、実車では扉窓下に縦方向の木の継目が見えます)
 昭和15年12月〜17年3月に製造の17輌は直柱構造(通常の屋根)に戻され、荷物扉も窓下に2本のリブが付く形状に変更されました。なお、昭和16年1月製造の7輌はマニ36837〜36843として登場しましたが、17年3月に製造の10輌は当初から新形式のマニ32 25〜34で登場しています。マニ36820形として登場していた車輌についても、昭和16年10月にマニ32形となりました。(1〜17は張上屋根、18〜34は通常屋根)
 その後、マニ32 22が戦災廃車、昭和25年にマニ32 3が事故廃車となり、戦後は13輌(張上屋根7輌、通常屋根6輌)が連合軍に接収されて荷物扉の窓を塞ぐなどの改造が行なわれ、連合軍専用列車や、その後身の急行「西海」「早鞆」「十和田」「洞爺」で使用されました。接収された車輌のほとんどは昭和32年までに返還されましたが、軍用荷物車(駐留軍郵便車)となったマニM-3217(マニ32 2)・マニM-3212(マニ32 23)は昭和43年9月まで急行「西海」で使用され、昭和46年2月に廃車となりました。
 未接収や接収解除となった車輌は主要幹線の急行や普通列車、荷物列車などで使用されました。昭和38・42〜45年に11輌がスエ31・オヤ33形に改造され(張上屋根5輌、通常屋根6輌)、その他は昭和42〜44年に廃車となりました。(通常の荷物車のまま最後まで残った張上屋根マニ32の9〜11は昭和45年・44年12月・同年11月スエ31に改造、通常の荷物車のまま最後まで残ったマニ32 18〜の19・20は昭和44年2月廃車・同年1月スエ31に改造)



K0505 マニ32 71〜(マニ36790〜) 組み立てキット  [\4,900+税]  
 組立例は、マニ32 71〜(ぶどう色1号)です。

●マニ32形のうち、マニ36750形の後期形(便所付)として製造され、マニ31 59〜72を経てマニ32形に編入されたマニ32 71〜83を模型化。
 (特急「さちかぜ」、急行「玄海」「筑紫」「西海」「早鞆」等で使用)  このタイプは旧キングスホビーでは製品化に至らなかったものです。
●登場時の、鋼製で窓下リブのない車端引戸と貫通扉を再現。(組立例はリブ付の車端引戸に取換えた車輌としています)
●後年に取換えられた、一般的なリブ付の車端引戸と貫通扉、高窓の貫通扉、リブが2本付く荷物扉も付属。



 マニ32 71〜は、マニ36750形として製造された荷物車で、製造当初の同形式は大きく分けて、便所の有無で2種類のグループが存在していました。
 昭和7〜13年3月までに製造の40輌(36750〜36789)は便所なしで、基本的に二重屋根のマニ36700形(後のマニ31 1〜18)を丸屋根とした車輌ですが、窓幅は700o幅から600o幅に変更されています。
 昭和13年9月〜14年4月に製造の14輌(36790〜36803)には便所が設けられたために荷物扉位置と窓配置が変更され、実質的には別形式と言えそうなほど変化しています。(本製品はこのタイプ) こちらは昭和16年10月にマニ31 59〜72となりました。
 マニ36750形の登場後は急行などで使用され、その後マニ31 55・71が戦災で廃車となり、戦後は23輌(マニ31 59〜72は4輌)が連合軍に接収されて荷物扉の窓を塞ぐなどの改造が行なわれて連合軍専用列車などで使用されました。接収された車輌のほとんどは昭和31年までに返還され、マニ31 59〜72の接収車についてはマニ31 68が24年3月、58・64・66が27年4月、69が30年9月に返還となっています。
 マニ31 59〜72で未接収や接収解除となった車輌は、昭和28年6月に便所付の形式であるマニ32形に編入されマニ32 71〜83となり、特急「さちかぜ」、急行「玄海」「筑紫」「西海」「早鞆」、準急(京都−博多間、大阪−宇野間)、普通列車、荷物列車など、主に東海道・山陽線方面で使用されました。(このため、他のマニ31・32と異なり、電気暖房取付された車輌は存在しません)
 昭和39年にマニ32 77が廃車となり、41年からスエ31形への改造が始まり、マニ32 71〜83として最後まで残ったマニ32 79・74は昭和44年1月と11月にスエ31形に改造されました。(他に、マニ32 73・78・81は43年度に廃車)




K0316 マニ32 35〜(戦後形) 組み立てキット  [\4,900+税]  

組立て例の台車はTR23で代用していますが、DT13のほうが近似形状になります。

●マニ32形のうち、戦後製造で半切妻(キノコ折妻)のマニ32 35〜64を模型化。 このタイプは旧キングスホビーでは製品化に至らなかったものです。
 (急行「安芸」「雲仙」「いわて」「松島」「羽黒」、特殊急行1005・1006列車(「早鞆」の前身)などで使用)
●マニ32戦後形の特徴の妻板は真鍮エッチング板製で再現。
 (妻面の屋根布部と雨樋縦管は別付けとなるので、他キットよりも組立の難易度はやや高めになります)
●本製品はハンダ付け推奨です。
 (瞬間接着剤・ゴム系接着剤の併用でも組立可能ですが、妻板の組立はやや難しくなります)



■別途購入品
【屋根・床板】 K4029 切妻客車屋根セット (2輌分入) 
    または K4033 切妻・丸屋根客車屋根セット (各1輌分入) 
【床下機器】 K4034 客車床下機器セット (2輌分入)
【ベンチレーター】  K4037 ガラベンセット (40ヶ入)
【台車】 GM製 (5006) DT13 (TR34の代用)
【補助動力関連】 いずれもGM製
  <5716>コアレスモーター動力ユニット(20m級長軸距)
  <8520>動力台車枠・床下機器セット A-34(DT12/13/14+8596BМ) 
  <8312>ユニバーサルシャフト(4種・各2本入り) ●21m級用を1本使用  
      ●これを使わない場合、台車中心間距離がスケールより2mm狭くなります
【幌】 GM製<8612>貫通幌(客車・旧国型 グレー)
    または GM製<8611>貫通幌(客車・旧国型 ブラック)
【窓セル】  透明プラ板、塩ビ板など

【インレタ】 
 □形式  そのまま使用可能なものはないので切り貼り必要
  『K3067 銀河(昭和35年),10系客車他インレタ1』のマニ32 27、
  『K3076 W荷物車インレタ』のマニ31 9・13等を切貼り
 □窓下の標記類など[白]  K3065 等級標記他インレタ(白)

(以下任意)
【テールレンズ】 K3074 テールレンズ(丸屋根客車他) (12ヶ入)
【屋根取付ネジ】 エコー製 B1421S ナベ頭 M1.4×2mm長 (20本入)
 入手困難な方にはキングス製ネジもご用意しました。→K3101 屋根取付ネジ(M1.4×2mmネジ(1種)) (10本入)
【二段雨樋】 K3091 雨樋 (6輌分入)


 マニ32 35〜(戦後形)は、戦前にマニ36820形として登場していた荷物車マニ32形の増備車で、昭和23年3月〜24年3月に30輌が製造されました。窓配置や室内配置などはマニ36820形と変わりなく、荷物扉・車端引戸・貫通扉がリブの付く木製扉であることもマニ36820形後期形(マニ32 18〜)と同様ですが、マニ32 35〜と同時期に製造されていたオハ35形(戦後形)などと同じく、半切妻(車端の屋根部に絞りのないキノコ折妻)で全溶接の車体となり、台車もコロ軸受のTR34に変更されました。屋根については全車が木製屋根で、雨樋は付くものの、妻面の屋根布押えは省略されていたようです。(昭和37年のマニ32 38、オヤ33 2002(元マニ32 2050)は屋根布押えが確認できますが、後年に追加?)
 登場後は主要幹線の急行や普通列車、荷物列車などで使用され、昭和25年3月にはマニ32 62が連合軍に接収されましたが、27年7月に返還されました。
 昭和34年に9輌に電気暖房取付が行なわれて2000番代となりましたが、マニ32 2048は昭和36年12月の急行「いわて」脱線事故により廃車となっています。
 事故以外での廃車の開始は昭和40年と、戦前製のマニ32形より遅かったものの、大半は昭和44年までに廃車または改造され(42〜44年頃に8輌がスエ31・オヤ33形に改造)、マニ32 52は昭和45年2月、マニ32 39は46年1月に廃車となり、最後まで残ったマニ32 60も51年2月に廃車となって形式消滅しました。




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