Nゲージ  マイネ38(マイネ37130)マロネ49(マイネ38冷改)


K1013 マイネ38(マイネ37130) 組み立てキット  [\3,900+税] 【2023年12月発売】   

特急「富士」用の特別室付一等寝台車マイネ38(マイネ37130)を模型化。
上写真はキットに付属の網戸を取付けています。
(作例では網の表現は省いていますが、スモークの塗料や窓セルなどで表現するのがよさそうです。(参考:スロネ30等の作例))


通路側の日除けの鎧戸も付属しますが、作例では給仕室窓にのみ取付けています。

●昭和29年頃に車体リベット減少する前の冷改車としても製作できるほか、おまけ部品として屋根の空調蓋なども付属。
●区分室寝台車ならではの、車内ほぼ全長にわたる、通路の仕切が付属。
●通路側の日除けの鎧窓と、寝室側の日除けの網戸が付属。
●本製品はハンダ付け推奨ですが、瞬間接着剤・ゴム系接着剤の併用でも組立てできます。
本製品は別付けの二段雨樋を取付けなくても製作できます(二段雨樋は別売となります(K3091))


本製品の内容です。
おまけ部品として、リベット減少時に取付けられた屋根の空調蓋や、デッキ塞ぎ板なども付属します。
(実在しなかった、リベット減少せずに空調蓋取付された形態などとしても組めます)


別途購入品 (インレタと雨樋以外はマロネ49も共通)
【屋根・妻板・床板・ベンチレーター】
 K4036  二重屋根客車プラパーツセット (各2輌分入) 
【床下機器】
 K4034 客車床下機器セット (2輌分入)
 K4011 小型タンク (8ヶ入)  (K4029・K4033の切妻屋根にも付属)
【台車】
 K3060 プラ床板用TR73台車
 ●各社 片側絶縁車輪 6ヶ必要  (中空軸車輪の場合、台車側梁と枕梁の間をテープ等で絶縁し、台車片側は「K3502 プラネジ」で固定)
 ●各種カプラー   いずれか2ヶ必要
  KATO製 カトーカプラーN(黒) 11-702(20ヶ入)
  GM または KATO製 アーノルドカプラー(要スプリング)
【幌】  
 GM製<8612>貫通幌(客車・旧国型 グレー)  または GM製<8611>貫通幌(客車・旧国型 ブラック)
【窓セル】
 透明プラ板、塩ビ板など
【内装】
 K4001 展望車用シート・寝台  
 K4013 食堂車テーブル・イス (特別室座席に使用)
【インレタ】 
□形式  K3077 W寝台車2・展望車インレタ (マイネ37130・マイネ38 2用 各1輌分入)
      K3075 十和田・W寝台車インレタ (マロネ49 1・5マイネ38 5用 各1輌分入) 
      K3083 富士(昭和5年)インレタ (マイネ37134用 1輌分入)
      K3075 十和田・W寝台車インレタ (マイネ38 5用 1輌分入) 
□窓下の標記類[白]マロネ49に必要  K3065 等級標記他インレタ
□窓下の標記類[黒]マイネに必要  K3073 等級標記・スニ41他インレタ(黒)

(マイネ38キットのみ 任意) 【二段雨樋】 K3091 雨樋 (6輌分入)
(任意) 【屋根取付ネジ】
 エコー製 B1421S ナベ頭 M1.4×2mm長 (20本入)
 入手困難な場合キングス製ネジも用意
 →K3101 屋根取付ネジ(M1.4×2mmネジ(1種)) (10本入)
  または K3107 屋根取付ネジ(低頭) (M1.4×2.5mmネジ) (10本入)
(任意) 【別貼り ウインドシル・ヘッダー】 
 K3103  ウインドシルA(幅広) (7.5輌分入)  
 K3105  ウインドヘッダー (9輌分入)


 マイネ38・マロネ49形は、昭和5年にマイネ37130形として登場し、マイネ38形を経て昭和30年7月にマロネ49形となった形式です。
 マイネ37130形は、特急「富士」用の1等寝台車として5輌が登場しました。本形式の最大の特徴は、従来の「富士」用のスイネ27150形と同じく、特定の階層のみ利用可能な特別室が設けられたことで、専用の便所と化粧室まで付く、当時としては別格の設備でした。マイネ37130形の定員は、2人用の特別室1室、2人用区分室3室、4人用区分室2室で、計16人となっていましたが、後に特別室定員を3人として計17人に変更されました。なお、特別室以外の区分室については、1室当たりの面積がマイネ37100形よりも拡大され、他に、従来よりも窓高さが拡大され、魚腹台枠をやめて長形台枠となり、台車も軸バネ式のTR73となるなどの変化がありましたが、これらは同時期に製造のスハ32600形(後のスハ32 1〜)などと同様です。
 登場後は特急「富士」で使用され、昭和10年夏には試験的にマイネ37130(後のマイネ38 1)の喫煙室をシャワー室に改造されて使用を開始しましたが、利用者は少なく、昭和13年5月には廃止され、車輌も原形に戻されました。その後、昭和16年にはマイネ38 1〜5に形式変更されています。
 戦後は全車が連合軍用として接収され、その内マイネ38 1・4・5には直接駆動式の冷房が取付けられました。昭和27年頃には接収解除され、特殊急行1201・1202列車(元連合軍専用列車、後の「十和田」)で使用されたほか、特殊急行1005・1006列車(元連合軍専用列車、後の「早鞆」)に連結の記録も残っています。昭和29年頃には更新修繕でベンチレーターの撤去、空調蓋の設置が行われ、この時にシルヘッダーや車体裾のリベットも消滅したため、非常に特徴的な形態となりました。(マイネ38 1は昭和29年9月の更新修繕後の写真が確認できます。また、冷房のないマイネ38 2・3も、同時期にシルヘッダーと車体裾のリベットが消滅したと思われます)
 昭和30年7月1日には、1等寝台廃止に伴ってマロネ49 1〜5となり、昭和31年11月まで急行「十和田」で、昭和32年3月からは急行「銀河」で使用されました。同年10月から昭和34年9月までは、初の寝台専用列車となった急行「彗星」で使用されましたが、冷房付のマロネ49 1・4・5のみが使用され、非冷房のマロネ49 2・3は団体臨時列車などに使用されていたようです。なお、本形式の特別室は、戦後には他の区分室と同等の寝台として扱われました。
 昭和35年8〜10月にはマロネ49形の全車が台枠を利用してオシ17形に改造され、形式消滅しました。




K1015 マロネ49(マイネ38冷改) 組み立てキット  [\3,900+税] 【2019年9月発売】 2023年8月再生産分より価格改定させていただきます
※キングスホビー旧製品と異なり、台車のほか、床下機器などのパーツも別売となります。(別途購入品参照)

急行「十和田」「銀河」「彗星」などで使用された、冷房付のマロネ49 1・4・5(マイネ38 1・4・5)を模型化。
昭和29年の更新修繕でベンチレーター撤去、空調蓋設置し、リベットが減少した姿を再現しています。
(※実際は窓下に「寝台」標記と等級標記(黒文字)が入ります)
上写真の屋根左側に付く張り出し部の曲面は、エッチング板を7ミリ径くらいの丸棒に押し付けて曲げますが、予備分として2枚多く付属します。


上写真は非公式側(通路側)ですが、写真手前側のデッキが閉塞されていることも、冷房付マロネ49の特徴です。
組立例は、「十和田」で運用されていた頃のマイネ38(ぶどう色1号・クリーム帯)としています。

◆車体(妻板以外)と雨樋、明り窓、車内の仕切は真鍮エッチング板で、本製品に付属します。
◆妻板・屋根・床板、床下機器、ベンチレーターはプラ製で、別途購入品になります。

●マロネ49は、過去にキングスホビーで製品化していましたが、構造と細部の表現を改良するとともに、多彩な形態で組めるように変更しました。
・旧製品は、デッキ閉塞部のステップを省略していましたが、本製品では再現しています。
・非冷房でリベットが減少したマロネ49 2・3(マイネ38 2・3)としても、側板のデッキ閉塞部を折り取り、付属のデッキ上部を付けることで製作可能です。
(マロネ49 3の木製高窓扉も付属)
●本製品はハンダ付け推奨ですが、瞬間接着剤・ゴム系接着剤の併用でも組立てできます。
●車体と屋根をネジ止めも可能な構造。(ネジは別売)
●車体外板と内板の貼り合わせの際の位置決めガイドを設けるなど、組み立てやすさにも配慮。


マロネ49のキット内容です。
本製品では価格を抑えるため、側板裏面のデッキ閉塞部折れ線の溝(写真の側板右側の赤線)を省略しているので、Pカッター(プラスチック用カッター)で直線の溝を掘る必要がありますが、周囲のランナーに位置決めガイドを付けています。
また、本キットのみ、内板中央の天井部分の曲げ部(写真の赤線枠で囲った部分)についても同じ作業が必要ですが、こちらは外観に影響が出ず、切れたりしてもとくに問題ないので、こちらで先に練習できます。




区分室寝台車ならではの、車内ほぼ全長にわたる、通路の仕切が付属します。


プラ内装部品「K4001 展望車用シート・寝台」の区分室寝台と、「K4013 食堂車テーブル・イス」(特別室座席)を取付けました。(白い部品)




■リンク
アルモデル
キングスホビーアーカイブ
アルモデル キングスホビー製品ページ
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