Nゲージ マロネフ29101〜(マロネフ37560)  


K0413 マロネフ29 101〜(マロネフ37560) 組み立てキット  [\3,900+税]  2023年5月発売
※台車のほか、屋根や床下機器などのパーツも別売となります。(別途購入品参照)
●本製品は別付けの二段雨樋を取付けなくても製作できます(二段雨樋は別売(K3091))

ぶどう色1号・青1号帯の組立例です。

●急行17・18列車(名士列車)や、特急「あさかぜ」「さちかぜ」などでも使用された二等寝台緩急車マロネフ29 101〜を模型化。
●車内の仕切、日除けの鎧戸、煤除けの網戸も付属。
●本製品はハンダ付け推奨ですが、瞬間接着剤・ゴム系接着剤の併用でも組立てできます。


給仕室窓に鎧戸を取付けています。
組立例は、別貼りの二段雨樋(K3091)を取付けていますが、本製品の雨樋部は切妻客車製品と同様の構造に変更したため、
二段雨樋を付けずに組み立てることも可能になりました。
(この場合、雨樋が0.2〜0.3ミリほど細くなります)


戦後、車掌室側に取付けられた貫通扉も付属します。


車内の仕切(薄茶色の部品)も付属します。
また、プラ内装パーツ(白い部品)の取付も可能です。



本製品の内容です。
・煤除けの網戸も付属します。(内板の上と右)
・マロネフ29 101〜の実車では、便所・洗面所窓を更新した車輌は存在しないと思われますが、本製品では更新した状態としても製作しやすくしています。
(更新窓枠は3枚付属なので、2枚は他キットから転用してください)
・おまけとして、「あさかぜ」「さちかぜ」テールマークのシートが付属します。(シールではないので、丸く切り取ってテールマーク部品に接着)



 ■別途購入品
【屋根・床板】
 K4030 丸屋根客車屋根セット (2輌分入) 
 または K4033 切妻・丸屋根客車屋根セット (各1輌分入) 
【床下機器】
 K4034 客車床下機器セット (2輌分入)
【ベンチレーター】
 K4037 ガラベンセット (40ヶ入)
【内装】
 K4014 戦前形ロネ用寝台 (1.5輌分入)
【台車】
 K3060 プラ床板用TR73台車
 ●各社 片側絶縁車輪 6ヶ必要  (中空軸車輪の場合、台車側梁と枕梁の間をテープ等で絶縁し、台車片側は「K3502 プラネジ」で固定)
 ●各種カプラー  いずれか2ヶ必要
  KATO製 カトーカプラーN(黒) 11-702 (20ヶ入)
  GM または KATO製 アーノルドカプラー(要スプリング)
【窓セル】
 透明プラ板、塩ビ板など
【幌】
 GM製<8612>貫通幌(客車・旧国型 グレー)
 または <8611>貫通幌(客車・旧国型 ブラック)
【インレタ】  
□形式  K3062 優等寝台/食堂車用(丸屋根)インレタ (マロネフ29 101・マロネフ37560用各1輌分入)
□窓下の標記類など[白]  K3065 等級標記他インレタ(白)

(任意) 【テールレンズ】
 K3074 テールレンズ(丸屋根客車他) (12ヶ入)
(任意) 【屋根取付ネジ】
 エコー製 B1421S ナベ頭 M1.4×2mm長 (20本入)
 入手困難な方にはキングス製ネジもご用意しました。
 →K3101 屋根取付ネジ(M1.4×2mmネジ(1種)) (10本入)
(任意) 【二段雨樋】
 K3091 雨樋 (6輌分入)
(任意) 【別貼り ウインドシル・ヘッダー】 
 K3103  ウインドシルA(幅広) (7.5輌分入)  
 K3105  ウインドヘッダー (9輌分入)
(任意) 【デッキ扉開放用部品(上級者向け)】
 K3922 丸屋根客車デッキ開放用部品



 マロネフ29 101〜は、昭和13年にマロネフ37560形として3輌が製造された二等寝台緩急車です。昭和10年から製造されていたマロネ37400形(後のマロネ29 101〜)の緩急車形で、昭和7年に登場のマロネフ37550形(後のマロネフ29 11〜) の二重屋根を丸屋根化、車体を全溶接化した形態で、車内にはそれらと同じく、戦前の二等寝台車として標準的な、ツーリスト形と呼ばれるロングシート状の寝台が備えられていました。
 登場後は、急行17・18列車(名士列車)などで使用され、昭和16年10月にマロネフ37 28〜30に形式変更され、戦災でマロネフ37 30が廃車となりました。
戦後は連合軍に接収され、昭和27年に返還後は特殊急行1005・1006列車(後の「早鞆」)などで使用され、28年6月にマロネフ29 101・102に形式変更されました。
昭和31年11月からは新設の特急「あさかぜ」で、そして翌年登場の「さちかぜ」でも編成端部に連結され、いずれも電照式テールマーク(行灯)が取付けられました。(マロネフ29 12・13と共通運用)
 その後は急行「おいらせ」で、これもマロネフ29 12・13と共通運用で使用されましたが、昭和35年7月の急行「能登」で、所定マロネフ38の代わりにマロネフ29 101〜連結の編成記録が残されており、この頃には「おいらせ」のマロネフ29は11〜13のみの運用になっていた可能性も考えられます。
 昭和36年頃までは「能登」の予備車としても使用されたと思われますが、その後は団臨用として、戦前製ロネの新製車では最後まで残り、43年10月に2輌とも廃車となりました。
 なお、昭和38年8月にはマロネ29 113・114を緩急車化してマロネフ29 111・112としましたが、マロネフ29 101〜とは窓配置も定員も異なる実質別形式でした。




■リンク
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