Nゲージ マロネフ58(マイロネフ37280)


K1022 マロネフ58(マイロネフ37280) 組み立てキット  [\3,900+税]  【2019年12月発売】 2022年8月再生産分より価格改定させていただきます

急行「十和田」などで使用されたマロネフ58を模型化。
登場時、欧亜連絡用として急行17列車(名士列車)・10列車に併結されたマイロネフ37280としても製作できます。


組立例は、昭和31〜34年に「十和田」で使用されてた頃の、ぶどう色1号・青1号帯のマロネフ58 3としています。



上写真は非公式側(通路側)で、旧一等寝台部や車掌室部の窓配置が、公式側とは大きく異なります。
妻面のハシゴは、マロネフ58 3の間隔が均一でないもの(写真)と、ほぼ均一のものの2種類が付属します。(予備含め計4ヶ)


◆車体(妻板以外)と雨樋、明り窓、車内の仕切は真鍮エッチング板で、本製品に付属します。
◆妻板・屋根・床板、床下機器、ベンチレーターはプラ製で、別途購入品になります。
●マロネフ58は、過去にキングスホビーで製品化していましたが、最近の客車製品と同様、組み立てやすさ向上などの改良をしました。
・車体と屋根をネジ止めも可能な構造。(ネジは別売)
・車体外板と内板の貼り合わせの際の位置決めガイドを設けるなど、組み立てやすさにも配慮。
●本製品はハンダ付け推奨ですが、瞬間接着剤・ゴム系接着剤の併用でも組立てできます。



一等二等寝台緩急車として製造されたため、中央部の喫煙室・給仕室を境に、前後で全く異なる合造車らしい車内設備となっています。
その特徴的な車内の仕切も付属します。
また、プラ内装部品「K4001 展望車用シート・寝台」の区分室寝台と、「K4015 戦前形ロネ用寝台」を取付けました。(白い部品)
(写真では、喫煙室座席右側に仕切を残してますが、実際の有無は不明です)



別途購入品
【屋根・妻板・床板・ベンチレーター】
 K4036 二重屋根客車プラパーツセット (各2輌分入) 
【床下機器】
 K4034 客車床下機器セット (2輌分入)
 K4011 小型タンク (8ヶ入)  (K4029・K4033の切妻屋根にも付属)
【台車】
 K3060 プラ床板用TR73台車
●各社 片側絶縁車輪 6ヶ必要 (中空軸車輪の場合、台車側梁と枕梁の間をテープ等で絶縁し、台車片側は「K3502 プラネジ」で固定)
●各種カプラー   いずれか2ヶ必要
  KATO製 カトーカプラーN(黒) 11-702(20ヶ入)
        マグネマティックカプラーMT10 11-711(4ヶ入)
  GM または KATO製 アーノルドカプラー(要スプリング)
【内装】
 K4001 展望車用シート・寝台
 K4015 戦前形ロネ用寝台
【幌】 GM製 (8611) 貫通幌(客車・旧国型 ブラック) (10ヶ入)
【窓セル】  透明プラ板、塩ビ板など
【インレタ】 
 □形式   K3075 十和田・W寝台車インレタ (マイロネフ37280、マイロネフ37 1、マロネフ58 2用 各1輌分入)
 □窓下の標記類など[白](いずれも必要)  K3065 等級標記他インレタ(白)
 □窓下の標記類[黒](マイロネフ37280・マイロネフ37・マロネフ58(淡緑帯)に必要)  K3073 等級標記・スニ41他インレタ(黒)
(任意) 【テールレンズ】
 K3074 テールレンズ(丸屋根客車他) (12ヶ入)  ※孔の開いてないテールライト部品を使用する場合は不要
(任意) 【屋根取付ネジ】
 エコー製 B1421S ナベ頭 M1.4×2mm長 (20本入) ※屋根を接着で固定する場合は不要
 入手困難な方にはキングス製ネジもご用意しました。 →K3101 屋根取付ネジ(M1.4×2mmネジ(1種)) (10本入)



 マロネフ58形は、昭和6年にマイロネフ37280形として登場し、マイロネフ37形、マロネフ38形を経て昭和30年7月にマロネフ58形となった形式です。
 マイロネフ37280形は、欧亜連絡用の一等寝台・二等寝台合造の緩急車として3輌が登場しました。一等寝台側にはマイネ37130形と同様の2人用の区分室を2室、4人用の区分室を1室備え、二等寝台側はマロネ37350形と同様のツーリスト形と呼ばれるレール方向に並ぶ開放寝台を12名分備え、中央部には給仕室と喫煙室が設けられていました。
 登場後は、急行17列車(名士列車)・10列車に併結して東京−敦賀港間を結びましたが、昭和9年12月の東海道・山陽本線以外の一等寝台廃止によって連結が中止され、以後は貴賓用の予備車となり、昭和16年10月にはマイロネフ37 1〜3に形式変更されました。
戦後は全車が連合軍用として接収され、昭和27年3月には接収解除されましたが定期列車では使用されず、昭和28年5月に設備はそのままで一等寝台を二等寝台特別室に変更してマロネフ38 1〜3となり、同年6月から急行「北陸」で、昭和29年10月からは急行「十和田」で使用されました。
昭和30年7月1日には全ての一等寝台車が二等寝台車に格下げされましたが、この際に旧一等寝台車は形式番号を40以上、旧二等寝台車は40未満と振り分けられたため、一等寝台車と同じ設備を備えていたマロネフ38 1〜3は、マロネフ58 1〜3に形式変更となりました。
その後は信越線準急309・310列車で使用され、昭和31年11月から昭和34年4月までは急行「十和田」で使用されましたが、これは上野口で最後の旧一等寝台車となりました。以後は団体臨時列車などに使用されたようですが、昭和38年2月にマロネフ58 1が、昭和39年12月にマロネフ58 2・3が廃車となって形式消滅しました。




■リンク
アルモデル
キングスホビーアーカイブ
アルモデル キングスホビー製品ページ
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