Nゲージ マシ35 近代化改造車


K0142 マシ35 近代化改造車  組み立てキット  [\4,900+税] 【2019年7月発売】
キングスホビー旧製品と異なり、台車のほか、屋根や床下機器などのパーツも別売となります。(別途購入品参照)


完全切妻の食堂車マシ35の近代化改造後を模型化。
Hゴム支持の食堂側窓が特徴のマシ35 1〜3、細い窓押さえが特徴のマシ35 11・12(2011・2012)のいずれにも製作できます。
上写真の組立例は、青15号のマシ35 1〜3で、実車は急行「ていね」で使用されました。



↑↓こちらは、青15号のマシ35 2011・2012で、急行「十和田」で使用されました。
食堂窓枠の押えはマシ35 1〜3のHゴムよりかなり細く、窓枠自体も細いものとなっています。

◆車体と雨樋、空調蓋と床下冷房は真鍮エッチング板で、本製品に付属します。
◆屋根・床板、床下機器、ベンチレーターはプラ製で、別途購入品になります。


●マシ35近代化改造車は、過去にキングスホビーで製品化していましたが、構造・外観共に改良を行いました。
・最近の客車製品(スロ51など)と同様、組み立てやすさを向上
・旧製品では、マシ35 1〜3の食堂窓枠Hゴムが窓枠と一体でしたが、Hゴムと窓枠を別部品としたので、塗分けが容易に。
 また、この変更により、旧製品では省略していた、Hゴムのコーナー部外側と窓枠下部に段差が生じる特徴も再現できました。
・旧製品では省略していた、調理室仕切の飾り棚を簡略表現追加。
●マシ35 1〜3と11・12の差異を再現。
 これに対応して、下記の部品が付属します。
・食堂窓枠2種類 (Hゴム支持窓、細い窓押さえの付く窓枠)
・床下冷房2種類
・公式側の資材搬入扉2種類 (マシ35 1〜3と11の扉で、窓の天地方向の位置がわずかに異なります)
●本製品はハンダ付け推奨ですが、瞬間接着剤・ゴム系接着剤の併用でも組立てできます。
●車体と屋根をネジ止めも可能な構造。(ネジは別売)
 (既発売の「スロ51」「切妻のハネ」と同様の構造)
●車体外板と内板の貼り合わせの際の位置決めガイドを設けるなど、組み立てやすさにも配慮。
 (「スロ51」「切妻のハネ」「スロネ30」等と同様)


マシ35 1〜3


 マシ35 2011・2012



調理室側妻面
この側にはハシゴが付きます。
(キットには予備含めて2つ付属します)



別途購入品
【屋根・床板】
 K4029 切妻客車屋根セット (2輌分入)
 または K4033 切妻・丸屋根客車屋根セット (各1輌分入)
【床下機器】
 K4034 客車床下機器セット (2輌分入)
【ベンチレーター】
 K4037 ガラベンセット (40ヶ入)
 K4023 食堂車用ガラベン・電動発電機 (各3輌分入)
【内装】
 K4013 食堂車テーブル・イス (2輌分入)
【台車】
 GM製 (5003) TR47
【幌】
 GM製 (8611) 貫通幌(客車・旧国型 ブラック) (10ヶ入)
【ディーゼル発電機】
 GM製 客車床下機器のA・C部品
【窓セル】
 透明プラ板、塩ビ板など
【インレタ】
  □形式  下記のいずれかを使用
   K3063 優等座席車/44系用インレタ (マシ35 1・2012 各1輌)
   K3085 まりも・みちのくインレタ (マシ35 1〜 1輌)
  □窓下の標記類など[白]
   K3065 等級標記他インレタ(白)
【屋根取付ネジ】 ※屋根を接着で固定する場合は不要
 エコー製 B1421S ナベ頭 M1.4×2mm長 (20本入)
 入手困難な方にはキングス製ネジもご用意 →K3101 屋根取付ネジ(M1.4×2mmネジ(1種)) (10本入)
【号車札挿し】
 K3917 札挿類
  ●本製品の号車札挿しは構造上、凹みで簡易に表現していますが、エッチングパーツの号車札挿しを4ヶ所に貼ることで、より実感的になります。



組立例は「K4013 食堂車テーブル・イス」を取付けています。




本製品の内容です。



 マシ35形は昭和26年に特急用の食堂車として3輌が登場し、ほぼ同型のマシ36形も同年に2輌が登場しました。両形式とも国鉄初の全鋼製車で、ウインド・ヘッダーのない形態や細い窓押さえの付いた鋼板製の窓枠など、両形式にしか見られない多くの特徴を持っていました。
マシ35形は従来の食堂車と同じく、石炭レンジ・氷式冷蔵庫を使用していましたが、マシ36形には電気レンジ・電気冷蔵庫が採用され、このためにマシ35形とは別形式となりました。また、冷房の方式はマシ35形が直接駆動式、マシ36形が車軸発電機式としていました。
 両形式の登場後、マシ35形は特急「つばめ」「はと」に、マシ36形は「つばめ」に使用されましたが、マシ36形は冷房装置の改良などにより自重が増加したため、昭和27年7月にカシ36 1・2に形式変更し、更に翌年3月には電気レンジ・電気冷蔵庫を石炭レンジ・氷式冷蔵庫に改造し、マシ35 11・12に形式変更されています。
昭和31年11月以降、マシ35 1〜3は特急「あさかぜ」「さちかぜ」「はつかり」に、昭和34年6月から昭和35年9月頃までは上野−青森間の急行「北斗」に使用されました。マシ35 11・12は「つばめ」「はと」の予備車となりましたが、他に臨時特急「さくら」(のちに不定期化)や急行「なにわ」にも使用され、「なにわ」には昭和35年10月頃まで使用されました。この間、マシ35 11・12は昭和32年に冷房装置をディーゼル発電機式に改造され、マシ35 1〜3も昭和33年に同様の改造が行なわれています。 
 昭和35年度にはマシ35形に対し、食堂窓の複層ガラス固定窓化、その他の窓枠のアルミサッシ化、資材搬入口の設置などの近代化工事が施工されましたが、マシ35 1〜3と11・12とで食堂窓の構造が異なっていました。マシ35 1〜3はHゴム支持で、後のマロネ41固定窓化改造車に近い外観でしたが、マシ35 11・12では窓押えの付く細い窓枠とされ、これは他に例を見ない形態でした。
 近代化改造後のマシ35 1〜3は急行「まりも」に、昭和40年から昭和43年までは急行「ていね」で使用され、昭和44年に廃車となりました。
 マシ35 11・12は、近代化改造当初の昭和36年に、急行「瀬戸」に連結された写真が確認できますが、同年10月以降は急行「北上」「北斗」で、昭和39年から昭和45年までは急行「十和田」で使用されて、昭和45年末に廃車となり形式消滅しました。
 「まりも」「ていね」の一部区間ではC62形重連に牽引され、「北上」「北斗」「十和田」の常磐線内はC62形に牽引されるなど、近代化改造前の「つばめ」「はと」「はつかり」での運用とあいまって、マシ35形はC62形と縁の深い食堂車でした。





●マシ35近代化改造車 実際の編成例  

■急行 「北上」 昭和37年5月〜 [上野−青森(常磐線経由)] 13・14列車   青森方面→
                                                                                  
マニ60
など
オロネ10 オロネ10 マシ3511〜
近代化
又はオシ17
ナハネ10
1〜
ナハネ10
1〜
ナハネ10
1〜
ナハネ11 オハネ17 オハネ17 スハ43 スハフ42 スロフ53
  上野-仙台
■牽引機:C62・C61など
■客車の塗色はぶどう色2号(オロネ10は淡緑帯)



■急行 「北上」/「北斗」 昭和39年2月〜 [上野→青森/青森→上野(常磐線経由)] 13/18列車   青森方面→
                                                                                        
マニ60
など
オロネ10 オロネ10 マシ3511〜
近代化
ナハネフ10 オハネ17 オハネ17 オハネ17 オハネ17 オハネ17 オハネ17 オハネ17 ナハネフ10
■牽引機:EF80・C62・C61など
■客車の塗色はぶどう色2号(オロネ10は淡緑帯)



■急行 「ていね」 昭和42年7月 [函館→札幌] 7列車   札幌方面→
                                                                            
マニ36
元オロ40張上げ
オユ10
非冷房
マニ60
201〜
スロ52 スハ45 スハ45 マシ35 1〜
近代化
スハ45 スハ45 スハ45 スハ45 スハフ44
■牽引機:C62・C57など
■青色部の塗色は青15号(スロ52は淡緑帯)
■茶色部の塗色はぶどう色2号



■急行 「十和田4・6号」 昭和44年10月〜 [上野−青森(常磐線経由)] 203・208列車   青森方面→
                                                                                      
スハフ42 ナハ10・11 オロネ10
スロ62 スハネ16 スハネ16 スハネ16 スハネ16 マシ3511〜
近代化
ナハ10・11 ナハ10・11 オハ46・47 スハフ42
■牽引機:EF80・ED75
■客車の塗色は青15号(スロ62は淡緑帯、オロネ10は淡緑帯または帯なし)




■リンク
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