Nゲージ  オハ60


K0182 オハ60 組み立てキット  [\3,900+税]  【2021年7月発売】
 
●3連窓が特徴の鋼体化改造車オハ60を模型化。(旧キングスホビーでは製品化に至らなかった形式です)
写真は、原形扉のオハ60(ぶどう色2号)としての組立例です。
この形態の扉は、オハ60以外ではあまり見られないようですが、これの窓枠と中桟をなくしたタイプは、マイネ41、スロ60、スロ50、マロネ39など、同時期の優等車で見られます。

●普通列車運用が主体の形式でもあり、扉を開けた状態でも組めるデッキ構造を初採用。
●扉形態は3種類が付属。

●雨樋も雨樋管(縦樋)も付かず、デッキ上にのみ水切が付く、簡素な形態を再現。水切は3種類付属します。
組立例では、車体と屋根は接着せず、側板と妻板上部を屋根と同じグレーで塗っていますが、実車は屋根布が側板と妻板上部に回り込む構造なので、車体と屋根を固定し、隙間を完全に埋めるとより実感的になります。

 
扉を開けた状態では、薄茶色のデッキ仕切が目立ちます。
この部分の仕切は別部品を後で取付可能なので、塗分けも容易です。
また、扉の開閉を選択可能としたことで、デッキ周りがより実感的になりました。
(その分、他製品よりもやや組立の手間はかかることになります)


●側板の溶接跡の凸凹がまるでリベットのように見えることもある様子を、ごく小さい凸で簡易的に表現。
未塗装のエッチング板だとほとんど見えず、キサゲ刷毛で磨くか塗装するとわかるようになり、写真では撮り方によっては見えるというくらいです。
実車では個体差も大きいと思われるので、お好みで削って凸凹を弱くしてもよさそうです。



「K4005 普通車用ボックスシート」取付可能です。
スロ50の座席間隔はパーツの間隔よりも狭いので、一つずつ切り離してから接着しています。
写真では、キットに付属する客室端部仕切を取付けていますが、実車ではこの部分の扉は省略されていました。

●デッキ周り以外の構成は、最近の客車製品と同様です。
・車体と屋根をネジ止めも可能な構造。(ネジは別売)
・車体外板と内板の貼り合わせの際の位置決めガイドを設けるなど、組み立てやすさにも配慮。
●本製品はハンダ付け推奨ですが、瞬間接着剤・ゴム系接着剤の併用でも組立てできます。

キット内容です。
デッキ周りは、妻板に扉枠とステップを取付け、それを車体と接合する構成で、基本的に扉は後付けとしていますが、扉を開けない状態をより手軽に組むための、扉枠と扉を一体化した部品も付属します。(扉ランナーの左上、原形扉のみ)
内板の下に配置されている部品は、日除けの鎧戸です。(全窓数の2/3の分が付属)
また、屋根水槽水口も付属しますが、オハ60にはなかったので(下記実車説明参照)、これは使用しないおまけ部品になります。
(アルモデルのツイッターや当HPで先行掲載のオハ60写真では、水槽水口を付けてましたが誤りです)
オハ60他用の屋根布押えは、2輌分付属します。(実車では通勤形改造のオハ63の一部で取付が確認できます)



別途購入品
【屋根・床板】
 K4029 切妻客車屋根セット (2輌分入)
 または K4033 切妻・丸屋根客車屋根セット (各1輌分入)
【床下機器】
 K4034 客車床下機器セット (2輌分入)
【ベンチレーター】
 K4037 ガラベンセット (40ヶ入)
【内装】
 K4005 普通車用ボックスシート
 (実車通りの間隔にする場合は一つずつ切り離して取付)
【台車】
 GM製 (5002)TR11 または (5018)DT10
 (GM製TR11とDT10の違いはカプラーの首の長さのみです)
【幌】
 GM製 (8611) 貫通幌(客車・旧国型 ブラック) (10ヶ入)
【窓セル】 透明プラ板、塩ビ板など
【インレタ】
  □形式  未発売 (「K3085 まりも・みちのくインレタ」のマニ60とオハネ17で切り貼り等)
  □窓下の標記類
   K3065 等級標記他インレタ(白) (ぶどう色1号のみ必要)
【屋根取付ネジ】 ※屋根を接着で固定する場合は不要
 エコー製 B1421S ナベ頭 M1.4×2mm長 (20本入)
 入手困難な方にはキングス製ネジもご用意しました。 →K3101 屋根取付ネジ(M1.4×2mmネジ(1種)) (10本入)



 オハ60形は、ナハ22000形等の木製客車の台枠・台車などを流用して車体を新製する鋼体化客車の第一陣として昭和24〜25年に390輌が登場しました。 
経費等節減のため各部の構造が簡易化され、完全切妻車体として雨樋は省略し、出入台上にのみ水切を取付けるなど、簡素な外観となりました。また、当時の三等車は既に1000o幅の広窓が一般的になっていましたが、オハ60形では木製客車と同様、腰掛2区画分につき700o幅窓を3枚ずつ配置したため、同時期の他形式とは大きく異なる独特の外観になりました。
ナハ22000形等の置換用で当初から普通列車用となるため、車内設備についてもそれと大差なく、腰掛間隔はオ。ハ35形の1455oに対して1335oで、腰掛背摺モケットはなく、背摺高さもナハ22000形と同等の1040oでしたが、昭和25年度製造のオハ60 291〜390ではオハ35形等と同じ1100oとなりました。(24年度車の一部でも変更されていた可能性もあります)
水槽は屋根に設けられましたが、押上給水式のため屋根の水口は付かず、昭和24年度車の「便所化粧室」図面の屋根上にも何もないですが、実車写真では水槽の空気抜キセ(角形の覆い)が見られます。オハ60は25年度車で水槽の構造が変更され、24年度車も順次同様の構造に改造されたので、25年度車とこの改造車が空気抜とキセを設けたとも考えられそうです。(なお、北海道向けの場合、水槽内に空気抜管があるため屋根には何も付かないようです)
 オハ60形は、従来木製客車の使用されていた幹線からローカル線まで幅広く使用されましたが、ローカル線の気動車化が進展すると次第に余剰が発生し、客室設備、乗り心地ともにオハ35形等の戦前製客車よりも見劣りし、下回りの老朽化が進んでいることもあり、急速に廃車が進みました。三等車他形式で見られた電気暖房取付も行なわれなかったですが、昭和38年には通勤形改造車が2タイプ登場し、セミクロスシート化でオハ60 1000番代が41年までに109輌、ロングシート化でオハ63が40年までに15輌改造されました。
 未改造のオハ60形は昭和35年に1輌(オハ60 65)、昭和37年に1輌(オハ60 129)、38年に8輌(オハ60 40・70・96・144・145・146・152・265)が廃車となった後、急速に減少し、未改造車の最後となったオハ60 365も昭和45年に廃車されました。オハ63は昭和42〜46年に、オハ60 1001〜は昭和41〜48年に廃車となり、最後まで残ったオハ60 1109の廃車で形式消滅しました。




■リンク
アルモデル
キングスホビーアーカイブ
アルモデル キングスホビー製品ページ
 
inserted by FC2 system