Nゲージ スロ34 13〜(スロ30772〜) / オロ35 1〜(スロ30850) / オロ35 22〜(スロ30871〜) 


K0435 スロ34 13〜(スロ30772〜) 組み立てキット  [\4,900+税]  【2024年7月発売】

●戦前の特急「燕」「鴎」、戦後の特急「へいわ」「つばめ」などで使用された二等車スロ34の丸屋根車のうち、多数派でリベットの無いスロ34 13〜21を模型化。
●木製高窓扉、Hゴム扉、開閉窓付扉が各2枚と、便所・洗面所窓枠更新の二段窓が付属するので、スロフ34としても製作可。
●本製品はハンダ付け推奨ですが、瞬間接着剤・ゴム系接着剤の併用でも組立てできます。


本製品の内容です。


■別途購入品
【屋根・床板】 K4030 丸屋根客車屋根セット (2輌分入) 
    または K4033 切妻・丸屋根客車屋根セット (各1輌分入) 
【床下機器】 K4034 客車床下機器セット (2輌分入)
【ベンチレーター】  K4037 ガラベンセット (40ヶ入)
【内装】 K4003 転換クロスシート (2輌分入)
【台車】 GM製 (5024) TR23台車
【幌】 GM製<8612>貫通幌(客車・旧国型 グレー)
   または <8611>貫通幌(客車・旧国型 ブラック)
【窓セル】  透明プラ板、塩ビ板など
【インレタ】
 □形式  K3094 不定期燕インレタ (スロ30773・30774用 各1輌分入)
        (スロ34の場合、「K3078 W座席車インレタ1」の「スロ34 4」等を切り貼り)
 □窓下の標記類など[白] (ぶどう色2号以外は必要)  K3065 等級標記他インレタ(白)

(以下は任意)
【屋根取付ネジ】 エコー製 B1421S ナベ頭 M1.4×2mm長 (20本入)
           入手困難な場合キングス製ネジも用意 →K3101 屋根取付ネジ(M1.4×2mmネジ(1種)) (10本入)
【二段雨樋】 K3091 雨樋 (6輌分入)
【別貼り ウインドシル・ヘッダー】 (スロ30770・スロ30771に似せる場合)
 K3103  ウインドシルA(幅広) (7.5輌分入)
 K3105  ウインドヘッダー (9輌分入)
【網戸】 K3925 客車網戸(イネ・ロネ他)  (本製品にも窓10枚分は付属)
【デッキ扉開放用部品(上級者向け)】 K3922 丸屋根客車デッキ開放用部品
【テールレンズ】 K3074 テールレンズ(丸屋根客車他) (12ヶ入)


 スロ34 13〜は、昭和11・12年にスロ30770形として登場し、昭和16年10月にスロ34 13〜21となった形式です。
 スロ30770形は、二重屋根で登場したスロ30750形(後のスロ34 1〜10)を丸屋根に変更した形態の特急用二等車で、11輌が登場しました。転換式座席を備え、給仕室付、洗面所が2ヶ所となっていることなどはスロ30750形と同様で、同時期に製造されていた標準的二等車のスロ30850形(後のオロ35形)とは、給仕室の有無、洗面所の数、定員の違いなどの他はほぼ同仕様となっています。昭和11年3月に登場したスロ30770・30771(後のスロ34 11・12)は車体にリベットの残る形態でしたが、昭和11年9月〜12年3月に登場したスロ30772〜30780(後のスロ34 13〜21)ではリベットが無くなっています。
 スロ30770〜30776の7輌は大鉄に配置されて特急「燕」で使用され、30777〜30780の4輌は東鉄に配置されました。(後者は特急「鴎」で使用の可能性も考えられますが、昭和12年頃と13年の写真でスロ30850連結に見えるものも存在します) 戦災で昭和21年に2輌が廃車(いずれもリベット付)となり、戦後は6輌が連合軍に接収されましたが、昭和27年までに全車が接収解除されています。
 接収されなかった車輌は、スロ60形などの特別二等車の登場するまで、「へいわ」「燕」などの特急でも使用され、その後は接収解除された車輌と共に、普通列車のほか、急行「明星」「北陸」などでも使用されました。
 昭和35・36年度にはスロ34形のうち10輌が蛍光灯化され(一部は二重屋根車)、この際に便所・洗面所窓を二段窓に更新された車輌も存在したようです。
 その後、荷物専用列車の増加に伴う緩急車不足に対応するため、昭和39年2・3月にスロ34 14・20の給仕室を車掌室に改造してスロフ34 1・2となりました。(スイロフ30形が連合軍接収時にスロフ34形となっていたので2代目) また、同年3月にはスロ34 15が台枠を流用してオハネ17形に改造され、残る6輌全車が、設備はそのままでスハ52形に格下げされました。
 スハ52形となった後、昭和41年に2輌がマニ36形に改造され、他形式に改造されなかった4輌のうち3輌は昭和40・41年に廃車となり、最後まで残ったスハ52 13も昭和43年5月に廃車されました。
 スロフ34形となった2輌については最後まで格下げされず、全室の戦前製二等車(この当時は1等車)としては遅い時期まで残り、スロフ34 1は昭和42年2月に、スロフ34 2は同年3月に廃車となりました。




K0433 オロ35 1〜(スロ30850)  原形/近代化 組み立てキット  [\4,900+税]  【2020年12月発売】

原形のスロ30850としての組立例です。
また、『K3922 丸屋根客車デッキ開放部品』を使用して、左側の扉を開けた状態としています。

●オロ35形のうち、昭和9・10年製で車体のリベットのあるオロ35 1〜21を模型化。
●原形を基本としていますが、付属の細い窓枠やHゴム扉(窓の大小2種類付属)を取付けることで、アルミサッシの近代化改造車としても製作できます。
●本製品はハンダ付け推奨ですが、瞬間接着剤・ゴム系接着剤の併用でも組立てできます。


本製品の内容です。


 ■別途購入品 (オロ35 1〜/オロ35 22〜共通)
【屋根・床板】
 K4030 丸屋根客車屋根セット (2輌分入) 
 または K4033 切妻・丸屋根客車屋根セット (各1輌分入) 
【床下機器】
 K4034 客車床下機器セット (2輌分入)
【ベンチレーター】
 K4037 ガラベンセット (40ヶ入)
【内装】
 K4003 転換クロスシート (2輌分入)
【台車】
 GM製 (5024) TR23台車
【幌】
 GM製<8612>貫通幌(客車・旧国型 グレー)
 または <8611>貫通幌(客車・旧国型 ブラック)
【窓セル】
 透明プラ板、塩ビ板など

【インレタ】 
□形式  ○オロ35 22〜の場合、いずれも番号の切り貼りは必要になります。
 K3057 津軽用インレタ  (スロ43 2008用1輌分入)
 K3063 優等座席車/44系用インレタ  (スロ30850・オロ35 8用各1輌分入)
 K3084 名士列車インレタ  (スロ30851用1輌分入)
□窓下の標記類など[白] (格下げ車のオハ55・オハ41以外は必要)
 K3065 等級標記他インレタ(白)

(以下任意)
【屋根取付ネジ】 
 エコー製 B1421S ナベ頭 M1.4×2mm長 (20本入) ※屋根を接着で固定する場合は不要
 入手困難な方にはキングス製ネジもご用意しました。
  →K3101 屋根取付ネジ(M1.4×2mmネジ(1種)) (10本入)
【別貼り ウインドシル・ヘッダー】 (オロ35 1〜のみ)
 K3103  ウインドシルA(幅広) (7.5輌分入)
 K3105  ウインドヘッダー (9輌分入)
【デッキ扉開放用部品(上級者向け)】
 K3922 丸屋根客車デッキ開放用部品


オロ35 主な使用列車
急行10・11レ、1213レ、15・16レ、17・18レ、201・202レ
急行「なにわ」「月光」「出雲」「安芸」「伊勢」「阿蘇」「玄海」「高千穂」「雲仙」「霧島」「筑紫」「さつま」「日本海」
「みちのく」「北上」「おいらせ」「青葉」「津軽」「白山」「北陸」「越路」「大雪」「アカシヤ」「まりも」
準急「南風」「しのぶ」「あぶくま」など
○大半の列車でオロ35 1〜と22〜は共通運用 (「日本海」は基本的に22〜のみ)


 オロ35形は、昭和9〜16年にスロ30850形として70輌が製造された二等車で、基本的にスロ30800形(後のスロ32形)の二重屋根を丸屋根に変更した形式で、転換式腰掛を備えた内装や700o幅の窓が等間隔で並ぶ窓配置も同様です。
 昭和9〜10年製のスロ30850〜30871は側面にリベットの残る形態でしたが、11〜14年・16年製のスロ30871〜30919は溶接構造となってリベットのない姿に変わっています。また、スロ30850〜30862は便所上の通風器がなかった可能性もありそうです。(逆に、オロ35 62は後年にその部分の通風器を撤去と推定)
 登場後は急行や普通列車などで使用され、昭和16年10月にオロ35形(リベット有:1〜21 リベット無:22〜70)に形式変更されました。
その後、戦災などでオロ35 5・17・38・39・53・63の6輌が廃車となり(53は昭和30年に元オロ3533の改番で2代目が登場)、戦後に特別二等車が登場すると見劣りが目立ち、昭和31年1月〜32年3月にオロ35の大部分(7・43・51・60以外)に、側窓のアルミサッシ化、蛍光灯化等の近代化が施工されたため、リクライニングシートを備えていない車輌としては遅くまで急行・準急列車で使用されました。なお、オロ35 51は後に近代化改造に近い内容の更新工事が行なわれましたが、車内はオロ40などと同様の向い合わせの固定式腰掛に変わりました。
 昭和34年3月〜37年3月にオロ35の26輌(リベット有は8輌)に電気暖房取付を行ない、自重増加でスロ43形となりました。(番号は+2000) そのうち4輌は昭和40年2・3月に緩急車化改造されてスロフ43 2001〜2004となっています。(2002は写真からリベット有と確認できますが、種車とされるオロ35 27はリベット無なので、書類ミスか他車との車輌振替が生じた可能性が考えられます) 
 昭和39年3月には近代化未施工のオロ35 7・60、スロ43 2043が内装そのままで格下げされてオハ53・スハ54形となり(番号は従来通り)、他車もスロフ43以外は40年9月に格下げされました。それより少し前の同年中にスロ43 2004・2051はマロ55との台車交換でTR40となっています。また、同年11月〜41年2月にはオハ53の11輌がロングシートの通勤形化改造でオハ41 301〜311(リベット有は308〜310)となり、43年2・3月にはスハ54の3輌が通勤形化でスハ57 2001〜2003(全車リベット無)となりました。
 昭和41・42年には格下げ車とスロフ43全車の46輌がマニ36(44輌)・オヤ36・オハネ17形に改造され、残ったオハ53 50・62は43年6月に、オハ53 35は44年11月、スハ54 2022は45年2月に廃車され、通勤形のオハ41は昭和49年6月〜53年7月に、スハ57も昭和49年2月に廃車となりました。




K0434 オロ35 22〜(スロ30871〜)  原形/近代化 組み立てキット  [\4,900+税]  【2020年12月発売】

近代化改造後のオロ35(ぶどう色2号・淡緑帯)としての組立例です。

●オロ35形のうち、昭和11〜16年製造の、多数派で車体リベットがなくなったオロ35 22〜70を模型化。
●車体のリベット有無以外は基本的にオロ35 1〜と同じ構成です。



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