Nゲージ スロネ30


K0102 スロネ30(リニューアル版) 組み立てキット  [\3,900+税]  【2023年7月 リニューアル版発売】 【2017年12月発売(旧製品)】

急行「銀河」「明星」「彗星」「月光」「北上」「津軽」、準急「あぶくま」「つるぎ」、普通717・718列車などで使用された切妻の寝台車スロネ30をリニューアルして発売いたします。
組立例は、東海道線の夜行急行で使用されていた当時の、ぶどう色1号+青1号帯のスロネ30(Hゴム扉)としています。
本製品は別付けの二段雨樋を取付けなくても製作できます(二段雨樋は別売となります(K3091))

●区分室寝台車の特徴の、車内の通路仕切が付属。
●登場時の鋼製プレス扉と、Hゴム扉を選択可能
●多彩なおまけ部品(便所・洗面所窓各種、屋根布押え無しの妻板、Hゴム客室窓0.5輌分など)が付属し、実在しなかった形態としても製作可能。
●本製品はハンダ付け推奨ですが、瞬間接着剤・ゴム系接着剤の併用でも組立てできます。


本製品に付属の網戸(煤除け)、寝台はしごを取付けた状態です。
(網戸の網をスモークの窓セルで表現しているため、写真では寝台はしごがあまり目立たなくなっています)







通路仕切も付属。

「K4004 10系客車用寝台」を取付可能です。



本製品の内容です。
リニューアル前のスロネ30キットは、アルモデルでキングスホビー製品引継ぎ後初の国鉄客車製品化だったため、旧キングスホビー製品からの改良はわずかでしたが、今回のリニューアルでは、先に発売の「切妻のロネ(マロネ31)」に準じた構成へと大きく変更しました。
・車体内板が両側面で繋がった形状となって屋根のネジ止めが可能に(ネジは別売)
・デッキ扉を開けた状態でも組立て可能に。
・窓枠類などの豊富なおまけ部品が付属するので、実車では存在しなかった形態としても組立が可能に。
※上写真の、右から3番目の妻板の点検蓋を表現した横線が欠落していますが(右端の妻板(屋根布押さえ無し)の同部位は正常)、製品では妻板単体の修正部品を追加しています。



別途購入品
【屋根・床板】
 K4029 切妻客車屋根セット (2輌分入) 
 または K4033 切妻・丸屋根客車屋根セット (各1輌分入)
【床下機器】
 K4034 客車床下機器セット (2輌分入)   ●水タンクのみ、2輌分使用します
【ベンチレーター】
 K4037 ガラベンセット (40ヶ入)
【内装】
 K4004 10系客車用寝台 (4輌分入)
【台車】
 GM製 (5003) TR47
【幌】
 GM製<8612>貫通幌(客車・旧国型 グレー)
 または GM製<8611>貫通幌(客車・旧国型 ブラック)
【窓セル】
 透明プラ板、塩ビ板など
【インレタ】 
 ●ぶどう色2号の場合
  K3057 津軽用インレタ
  ・淡緑帯に必要となる窓下の「寝台」青(黒で代用も可)は他社から発売されています。
 ●ぶどう色1号の場合
  □形式
   K3057 津軽用インレタ (形式2輌分(電暖1輌)+窓下の「寝台」標記)
   K3079 彗星他インレタ (形式1輌分)
   K3082 銀河(昭和27年)・荷物車他インレタ (形式2輌分)
  □窓下の標記類など[白](ぶどう色1号の場合と、ぶどう色2号・青帯で「津軽用インレタ」以外を使用の場合に必要)
   K3065 等級標記他インレタ(白)
  □窓下の標記類[黒](淡緑帯のみ必要)  
   K3073 等級標記・スニ41他インレタ(黒)  (実際は青文字なので代用)
(任意) 【屋根取付ネジ】
 エコー製 B1421S ナベ頭 M1.4×2mm長 (20本入)
  入手困難な方にはキングス製ネジもご用意しました。
  →K3101 屋根取付ネジ(M1.4×2mmネジ(1種)) (10本入)



 スロネ30形は、戦後初の日本人向け二等寝台車として登場したマロネ39(元マロネ37400のマハ47を改造)に続いて、昭和26年に10輌製造された形式です。
マロネ39と同様、定員を多くするために片デッキ式として4人用区分室を8室備えて定員32人とし、戦前の標準的な二等寝台車マロネ37(後のマロネ29)よりも4人多くなっています。外観は、先に登場していたスロ51に準じた完全切妻の車体ですが、1200mm幅の側窓を備えたスマートなものとなり、通路側床下には700?の水タンクを2つ備え、外観上の特徴となっています。また、スロ51やオハ35・オハ61などの従来車よりもウインドシル幅が太くなり、雨樋管(縦樋)が妻面に移されて、これらはスロネ30に続いて登場したスハ43やスロ53などにも引き継がれました。
 新製後は急行「銀河」「彗星」「月光」「明星」や「出雲」(東京〜大阪間連結)などで使用され、東海道線での定期運用は昭和34年10月の「彗星」を最後に終了しましたが、同年9月から東北の急行「北上」「津軽」に連結を開始し、10〜12月にスロネ30 1〜6に電気暖房が取付けられ、半鋼製のロネとしては唯一の2000番代となりました。しかしこれも昭和36年初頭にオロネ10に置き換えられてスロネ30の定期運用はいったん消滅し、マロネ29などの戦前製寝台車よりも早く、急行での定期運用から退くことになりました。
 その後、昭和36年10月に準急「あぶくま」「つるぎ」で定期運用が復活したものの、38年10月には前者のロネ連結廃止と後者のオロネ10への置換えで終了し、最後の定期運用は大阪−大社間普通717・718列車となりました。(オロネ10の投入が間に合わないための暫定使用で、39年4月頃に置換え)
その後も暫くは団臨などで使用され、昭和40年9月の急行「北斗」に増結された記録も残されていますが、43〜45年に9輌がマニ36・37に改造、1輌が廃車され形式消滅しました。
 なお、スロネ30 9を改造したマニ36 2337は、郵便・荷物輸送全廃の後も尾久客車区に配置されて、平成7年に廃車されましたが、半鋼製の荷物車としては最後まで残った車輌となりました。




以下は旧製品の写真です。(リニューアル版は構造の変更と付属品の追加が主体のため、外観はあまり変わりません)
(組立例は急行「北上」「津軽」使用時の、ぶどう色2号・青1号帯)





広窓主体のスマートな車体、幅広のウインドシル(スハ43などと同じ幅で、スロ51やオハ61などより広い)、床下に2つ備えられた水タンクなどが特徴です。
また、区分室式寝台車ならではの、車内の通路仕切が目立ちます。


 


未塗装で組立てた状態です。(台車は仮に、KD39台車を取付)
車体と雨樋、通路仕切、右下の床下機器は真鍮エッチング板で本製品に付属します。
屋根・床板、床下機器、ベンチレーターはプラ製で、別途購入品になります。




■リンク
アルモデル
キングスホビーアーカイブ
アルモデル キングスホビー製品ページ
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