■マシ35原形
●台車別トータルキット 3月発売 \4,200 (本体 \4,000)
●完成品 4月発売  \15,750 (本体 \15,000)
ぶどう色1号 登場時(昭和26年)〜 マシ35 1〜3 冷房更新前 (直接駆動式)
淡緑5号(青大将) 昭和31年頃以降 マシ35 11・12 冷房更新後 (ディーゼル発電機式)


写真はマシ35 ぶどう色1号のキット組立例ですが、床下機器配置はマシ36(のちのカシ36→マシ35 11・12)のものとしています。
(ただし、車軸発電機の位置など一部の機器配置に誤りがあります)
完成品のマシ35 ぶどう色1号の床下機器配置は写真とは若干異なり、マシ35 淡緑5号は冷房更新後のため大幅に異なります。

マシ35原形の完成品各種写真はこちらをご覧ください。




窓枠には通常のHゴムよりも細いゴムが表現されています。


マシ36の冷蔵用凝縮機(台車の右)・冷房用凝縮機(エアタンクの左)が目を引きます。
キットはこの床下機器配置のマシ36などとして組み立てできますが、完成品のマシ35 ぶどう色1号では冷蔵用凝縮機は付かず、
冷房用凝縮機の形態も異なります。


完成品のぶどう色1号と淡緑5号とでは、妻面貫通扉の形態(リブの有無)とハシゴの位置を作り分けています。


車内には調理室などの仕切を表現。写真では仕切がクリーム色となっていますが、完成品のぶどう色1号については青系の色に変更されます。
(完成品の淡緑5号の仕切はクリーム色です)

 製品の特徴
■登場当初は特急「つばめ」「はと」に、のちに「さくら」「はつかり」に使用された、食堂車・マシ35の近代化改造前の姿を製品化。
■マシ35の特徴の、ウィンド・ヘッダーのない形態や、鋼製窓枠の細いゴムを再現。
■側板・妻板・屋根上の空調蓋・床下機器の一部は真鍮エッチング板、屋根・床板がプラパーツの構成。
■完成品は、塗色・形態を作り分けた2種を用意、それぞれシート付・シートなしを発売。
 ○ぶどう色1号はマシ35 1〜3の冷房更新前を模型化。
 ○淡緑5号はマシ35 11・12の冷房更新後を模型化。
  上記2種の床下機器配置・妻面貫通扉の形態・ハシゴの位置を作り分け。
■キットは素組みでマシ35 1〜3の原形となりますが、マシ36(もしくはカシ36,マシ35 11・12)や、これらの冷房更新後としても製作可。

[別途購入品(キット)]
GM製  TR47台車
当社製 優等座席車/44系用インレタ
      等級標記他インレタ(ぶどう色1号・2号のみ必要)

 マシ35は、昭和26年に特急用の食堂車として3輌が登場し、マシ36は同年に2輌が登場しました。両形式とも国鉄初の全鋼製車で、ウインド・ヘッダーのない形態や細い窓押さえの付いた鋼板製の窓枠など、両形式のみに見られる多くの特徴を持っています。
マシ35は従来の食堂車と同じく、石炭レンジ・氷式冷蔵庫を使用していましたが、マシ36には電気レンジ・電気冷蔵庫が採用され、このためにマシ35とは別形式となりました。また、冷房の方式はマシ35が直接駆動式、マシ36が車軸発電機式としていました。
 両形式の登場後、マシ35は特急「つばめ」「はと」に、マシ36は「つばめ」に使用されましたが、マシ36は冷房装置の改良などにより自重が増加したため、昭和27年7月にカシ36 1・2に形式変更し、翌年3月には電気レンジ・電気冷蔵庫を石炭レンジ・氷式冷蔵庫に改造し、マシ35 11・12に形式変更されました(形態の変化は調理室上の煙突を取付けた程度です)。
 昭和31年11月、「つばめ」「はと」は淡緑5号の青大将色に変更されましたが、この際に食堂車はオシ17に変更となったため、マシ35 1〜3はぶどう色1号の塗色のままで新設の特急「あさかぜ」に移り、昭和32年6月からは特急「さちかぜ」などに転用されました。マシ35 11・12は淡緑5号に塗色変更して「つばめ」「はと」の予備車となり、昭和32年に冷房装置をディーゼル発電機式に改造され、「つばめ」「はと」の他に臨時特急「さくら」(のちに不定期化)や急行「なにわ」にも使用されました。マシ35 1〜3は昭和33年に同様の改造が行なわれ、同年10月からは青15号にクリーム帯2本の塗色に変更して特急「はつかり」に使用されましたが、昭和34年6月からは上野−青森間の急行「北斗」に転用され、昭和35年9月頃まで使用されました。マシ35 11・12は、昭和35年6月「つばめ」「はと」電車化のため急行「なにわ」に転用され、同年10月頃まで使用されましたが、この間にぶどう色2号に塗色変更されています。
 昭和36年頃にはマシ35 1〜3は食堂側窓の複層ガラス固定窓化、資材搬入口の設置などの近代化工事を施工し、急行「まりも」「ていね」で昭和43年まで使用され、翌年に廃車となりました。マシ35 11・12も、昭和36年頃にマシ35 1〜3と同様の工事を施工し、急行「北斗」「北上」「十和田」で昭和45年まで使用されて、同年末に廃車となり形式消滅しました。




■マロネ29 103〜  →アルモデルより「K0414 マロネ29 103〜(マロネ37414〜)」として発売中(2019.10追記)
※価格を改訂させていただきました(2008.12.10)
●台車別トータルキット 3月発売 \4,830 (本体 \4,600)
●完成品 [マロネ29各種] 4月発売 \17,325 (本体 \16,500)   [マロネフ29 111〜] \18,375 (本体\17,500)
ぶどう色1号青1号帯 昭和27年頃以降
ぶどう色2号青1号帯 昭和34年頃以降
ぶどう色2号淡緑帯 昭和36年頃以降
マロネフ29 111〜 ぶどう色2号淡緑帯 昭和38年以降の一部車輌 テールライト点灯(テールライトは円板付)


マロネ29 103〜ぶどう色1号青1号帯
写真は試作品で、別売の「KPP-015 戦前型ロネ用寝台」 を取付けています。


写真右側の旧洗面所窓が1つ埋められています。
写真は試作品のため、右端のデッキ横の窓の幅が狭くなっていますが、製品では他の窓と同じ幅に修正されます。

マロネ29 103〜の完成品各種写真はこちらをご覧ください。


 製品の特徴
■マロネ37400として登場し、戦後は特急「あさかぜ」や全国の主要急行で使用されたマロネ29 100番台のうち、リベットのない
 103〜130を模型化。製品は戦後に洗面所窓が1ヶ所埋められ、埋められた窓の隣の旧600o幅窓が700o幅に広げられた車輌
 としています(マロネ29 100番代の大半もしくは全車がこの形態に改造されたと思われます)。
■完成品はマロネ29 103〜の塗色違い3種と、昭和38年に緩急車化改造されて2輌が登場したマロネフ29 111〜を発売。
 ○マロネ29の3種は原形木製扉付。
 ○マロネフ29 111〜の完成品は車掌室側デッキ扉が木製高窓扉、非車掌室側はHゴム扉付として、Hゴムは車体と別部品として
  塗り分け。また、車掌室側のテールライトが点灯します。
■側板は真鍮エッチング板、妻板・屋根・床板がプラパーツの構成。
■キットには原形木製扉のほか、木製高窓扉4枚と、Hゴム扉2枚が付属。
■「KPP-015 戦前型ロネ用寝台」の取付可 (当店,特約店のみ発売)

[別途購入品(キット)]
 KATO製 片側絶縁車輪
 当社製 プラ床板用TR73台車
      優等寝台/食堂車用インレタ(丸屋根)
      等級標記他インレタ
      燕客車用インレタ 淡緑帯に必要(窓下の寝台(黒))





■スハフ32丸屋根
※価格を改訂させていただきました(2008.12.12)
●台車別トータルキット 3月発売 \4,830(本体 \4,600)
●完成品(各種) テールライト点灯  4月発売 \17,325(本体 \16,500)

ぶどう色1号赤帯 登場時(昭和7年)〜 
形態は昭和10年以降
大型電池箱付、テールライトは大型の円板付を1ヶ取付
ぶどう色1号 昭和16年頃以降 小型電池箱付、テールライトは円板付を4ヶ取付
ぶどう色2号 昭和34年頃以降
スハフ32 2357 高崎仕様
ぶどう色2号
近年のスハフ32 2357 便洗所窓枠更新、大型電池箱・電暖付、テールライトは円板なしを
4ヶ取付。窓下の等級標記が入り車掌の標記はなし


スハフ32 2357 高崎仕様 ぶどう色2号
写真は試作品で、別売の「KPP-005 普通車用ボックスシート」を取付けています。

スハフ32丸屋根の完成品各種写真はこちらをご覧ください。


スハフ32 2357 車掌室側妻面
完成品のスハフ32 2357には、反射板のない外嵌式のテールライトが付きます。
その他の完成品のテールライト形状はオハフ33戦前形を参照してください。
また、完成品はこちら側のテールライトが点灯します。


 製品の特徴
■スハフ34400として登場し、当初は特急「富士」「櫻」や全国の主要急行列車で使用され、戦後は普通列車を中心に使用され、
 現在も動態保存車の残る、丸屋根のスハフ32(99〜409)を製品化。
■完成品は、塗色・形態を作り分けた4種を発売。デッキ扉は全種とも原形木製扉としています。
■側板は真鍮エッチング板、妻板・屋根・床板がプラパーツの構成。
■キットには原形扉の他、木製高窓扉2種が付属。また、便所・洗面所窓更新車としても製作可。
■「KPP-005 普通車用ボックスシート」の取付可。

[別途購入品(キット)]
GM製  TR23台車(オハフ35の場合TR11,スハフ36の場合TR47)
当社製 普通車用インレタ1(32・35・61系他)
      等級標記他インレタ(ぶどう色1号のみ必要)

 スハフ32は、昭和7年にスハ32800(のちのスハ32 137〜)の緩急車形のスハフ34400として登場し、昭和16年までに311輌が製造され、昭和16年11月にスハフ32(99〜409)となった形式です。基本的にスハフ34200の二重屋根を丸屋根に変更した車輌で、600o幅の狭窓を2つ1組で並べた形態や、ベニヤ板張りの座席背ずりなどを踏襲していますが、昭和8年頃以降の製造車は座席背ずりがモケット張りに変更されています。
 登場後は、特急「富士」「櫻」のほか全国の急行列車などで使用され、戦災で41輌が廃車となっています。戦後は普通列車を中心に使用されましたが、昭和30年代後半から開始された近代化工事の対象とはならず、昭和40年代以降、廃車・改造が急速に進められました。
 昭和40年頃からは、台車をTR23からTR11に交換してオハフ35 1〜12・21〜23が登場し、昭和43年頃からは台車をTR47に交換してスハフ36 1〜19が登場していますが、前者は昭和46年頃までに、後者は昭和50年頃までに廃車となり形式消滅しています。スハフ32として残っていた車輌も昭和58年には2輌(休車除く)のみとなっていましたが、そのうちのスハフ32 2357は昭和62年に高崎に転属してイベント用となり、現在も年に数回イベント列車で使用されています。




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