■マロネフ59(マイロネフ38)
※価格を改訂させていただきました(2007.06.27)
●台車別トータルキット 2004年6月発売 \4,830 (本体 \4,600)
●完成品  2004年7月発売  [マイロネフ38] \17,850 (本体 \17,000)   [マロネフ59] \17,325 (本体 \16,500)
マイロネフ38 ぶどう色1号クリーム帯/青1号帯 登場時(昭和27年以降)
ぶどう色1号青1号帯 昭和30年以降
ぶどう色2号青1号帯 昭和34年頃以降
ぶどう色2号淡緑帯 昭和36年


マイロネフ38ぶどう色1号クリーム帯/青1号帯 公式側
写真右側の塞がれたデッキと、その横に新設された車掌室扉が特徴となっています。
写真は試作品で、別売の「KPP-001 展望車用シート・寝台」「KPP-014 大型ボックスシート」を取付けています。

マロネフ59の完成品各種写真はこちらをご覧ください。


非公式側


車内には区分室等の仕切が備わります(完成品・キット共)。


製品の特徴
■皇族・貴賓客専用のマイロネフ37290として登場し、戦後は皇太子の非公式用となり、現在も交通科学博物館に静態保存
 されているマロネフ59を製品化。
■進駐軍に接収後に冷房配電盤室設置のためにデッキが1ヶ所塞がれ、返還後緩急車に再改造の際に、塞がれたデッキの
 横に車掌室扉が新設された独特の形態を再現。
■完成品は、塗色違いの4種を発売。ぶどう色2号・淡緑帯のみ等級表示灯付。
  ※マイロネフ38・マロネフ59は緩急車ですが、テールライトはありません。
■完成品・キット共、車内の区分室・車掌室等の仕切が付きます。
■側板は真鍮エッチング板、妻板・屋根・床板がプラパーツの構成。
■「KPP-001 展望車用シート・寝台」「KPP-014 大型ボックスシート」の取付可。


[別途購入品(キット)]
 KATO製 片側絶縁車輪
 当社製 プラ床板用TR73台車
      優等寝台/食堂車用インレタ(丸屋根)
      等級標記他インレタ
      燕客車用インレタ  マイロネフ38・マロネフ59淡緑帯に必要(窓下の等級標記(黒)・寝台(黒))


実車説明
 マロネフ59は、昭和13年にマイロネフ37290形として登場した中の1輌(37292)で、マイロネフ37290形は皇族・貴賓客専用として3輌が登場し、その用途のために戦前の客車としては最高級の設備を備え、1等寝台には1人掛けソファーのある1人用の区分室を2室配置し、専用の化粧室までありました。2等寝台は戦後のマロネ40・41やオロネ10と同じプルマン式で、定員は12人となっていました。
 登場後、昭和16年11月にマイロネフ38 1〜3となり、戦後は3輌とも進駐軍専用列車に使用され、昭和22年には冷房化改造が行なわれ、後位側の片側デッキ(4位側)が塞がれて冷房配電盤室としました。この際、手ブレーキを撤去したためスイロネ37 1〜3となっています。
 このうちのスイロネ37 3は昭和24年に返還後、特別職用車スヤ48 1となり、昭和27年12月には皇太子の非公式用として整備してマイロネフ38 1となりました。この際に再び緩急車化するため、塞がれていたデッキの横に車掌室扉を設けています。なお、マイロネフ38は冷房の搭載が可能でしたが、マイロネフ38となった後、実際に冷房を搭載することはありませんでした。
 昭和30年7月には1等寝台廃止に伴ってマロネフ59 1となり、その後はあまり使用されず昭和36年に廃車となりましたが、交通科学博物館に保存されることになり、同年9月20日、21日には同じく保存の決まったマロテ49 2などと編成を組んで、動態復元したC53 45号機に牽引されて吹田操−鷹取間などを走行しています。
 現在もマロネフ59は静態保存されており、皇室用以外では現存する唯一の戦前製寝台車として貴重な存在となっています。


●マロネフ59 実際の編成例  
■昭和36年9月  C5345 復活運転列車 [吹田操−鷹取]

マニ74
70
スシ28 301
元スハシ38 101〜
マロネフ59 マロテ49 2
元マイテ49 2
スハフ32
丸屋根
未発売 未発売
(裾リベット数・ステップ以外は
スハシ29 103〜と同型)
    未発売 発売中
■牽引機:C5345
■客車の塗色はぶどう色2号(マロネフ59・マロテ49は淡緑帯)
※マロネフ59キットの説明書編成では上記編成右端のスハフ32が記されておりませんが、上記の編成が正しいです。
 お詫び申し上げますとともに訂正させていただきます。



■スハシ29103〜 (スロシ38005〜)  →アルモデルより「K0457 スハシ29 103〜(スロシ38005〜)」として発売(2021.07追記)
●台車別トータルキット 2004年6月発売 \4,200(本体 \4,000)
●完成品 2004年7月発売  \15,225(本体\14,500)

スロシ38000(38005〜)ぶどう色1号青4号帯 登場時(昭和10年)〜  大型電池箱付、通常のガラベンは7ヶ
スハシ29 103〜ぶどう色1号 昭和24年頃以降
標記は昭和28年以降
小型電池箱付、通常のガラベンは6ヶ
スハシ29 103〜ぶどう色2号 昭和34年頃以降
スハシ38 104  ぶどう色1号 昭和28年以降 小型電池箱・乗務員室仕切付、
通常のガラベンは7ヶ
スハシ38 104  ぶどう色2号 昭和34年頃以降
スハ88ぶどう色2号 昭和35年以降の一部車輌 小型電池箱・ベバスト暖房機付、
通常のガラベンは7ヶ、調理室上煙突なし
スロ88青15号・クリーム帯 昭和46年以降の一部車輌
形式標記は昭和47年以降


スハシ29 103〜ぶどう色1号 公式側
写真は試作品で、別売の「KPP-005 普通車用ボックスシート」「KPP-013 食堂車テーブル・イス」を取付けています。
また、標記類の位置は完成品では変更となっています。

スハシ29 103〜の完成品各種写真はこちらをご覧ください。


非公式側


車内には調理室などの仕切を表現しました(スハ88・スロ88完成品以外)。




スハシ38 104 ぶどう色1号  3等室・乗務員室周辺
スハシ38は3等室と食堂との間に乗務員室を備えるため、この部分に仕切が付いています。
また、ガラベンの数もスハシ29とは変えてあります。



スロ88青15号・クリーム帯 公式側(スハシ29とは向きが反転しています)
丸屋根・3軸台車の形態と、青15号に太いクリーム1号帯という塗色の組み合わせは、この形式のみの存在でした。
また、和式客車ならではの側窓の障子も目立ちますが、完成品は、この点も再現します(スハ88も同様)。


スロ88非公式側
元の調理室窓が2段から1段に変更されています。
また、形式番号標記の下にベバスト暖房機が付きます(スハ88も同様)。

製品の特徴
■スロシ38000として登場し、戦後は3等座席・食堂合造車となって急行「みちのく」「青葉」「松島」「大雪」「まりも」などで
 使用されたスハシ29 100番台の内、車体裾のリベットが1列・調理室側ステップの小さいスハシ29 103〜106(スロシ38005
 〜38014)を製品化。
■完成品は、スハシ29 103〜のほか、登場時のスロシ38000と、急行「日本海」で使用されたスハシ38 104、スハシ29を
 改造して初の和式客車となったスハ88(のちにスロ88)の計7種を発売。
 ○スロシ38000は大型電池箱、スロシ38000以外は小型電池箱付。
 ○スハシ29 103〜と、スハシ38 104はベンチレーターの数・車内仕切の配置を作り分け。
 ○スハ88・スロ88は元の調理室窓枠を2段から1段に変更した形態を再現。
  また、側窓には障子を表現し、床下にはベバスト暖房機が付きます。
■完成品・キット共、車内の調理室等の仕切が付きます(スハ88・スロ88以外)。
■側板は真鍮エッチング板、妻板・屋根・床板がプラパーツの構成。
■キットはスハシ29 103〜のほか、スハシ38 104やスハ88・スロ88として製作可。
 また、別売の大型電池箱を使用することで、登場時のスロシ38000(38005〜)としても製作できます。
■「KPP-013 食堂車テーブル・イス」「KPP-005 普通車用ボックスシート」の取付可(スロシ38000の場合、ボックスシートの
   代わりに「KPP-003 転換クロスシート」)。


[別途購入品(キット)]
 KATO製 片側絶縁車輪
 当社製 プラ床板用TR73台車
      優等寝台/食堂車用インレタ(丸屋根) スロシ38000・スハシ29 103・スハシ38 101用 各1輌分入
        普通車用インレタ1(32・35・61系他) スハ88用 1輌分入
      等級標記他インレタ



●スハシ29 103〜 実際の編成例  
■昭和32年7月  急行「青葉・鳥海」 101列車 [上野→仙台(青森)・秋田(東北本線経由)]
                                                                    仙台方面→

スハニ35
スハ43
スハフ42
スハシ29
103〜
スロ51
原形
スロハ31
スハフ42
オロ35
近代化
オハ46
オハ46
オハ35
戦後前期形
スハフ42
発売中     発売中 未発売 発売中 スロ43として
発売中
未発売 発売中
上野−仙台 上野−青森
(みちのくに併結)
上野−秋田「鳥海」
■牽引機:C61など
■客車の塗色はぶどう色1号(スロ51・スロハ31・オロ35は青1号帯)


●スハシ38 104 実際の編成例  
■昭和34年〜  急行「日本海」501・502列車 [大阪−青森]
                                                                             青森方面→

マニ60
301〜など
スユ42
11〜・14〜
マロネフ29
1〜・11〜
ナハネ10
1〜
スロ50
近代化
オロ35
近代化
スハシ38
104
ナハ11
ナハ11
ナハ11
ナハ11
ナハフ11
スハフ42
脇60 351
と同型
スユ42 14〜
は発売予定
未発売 発売中 未発売 スロ43として
発売中
    発売中
    大阪−富山     大阪−秋田
■牽引機:C57など
■客車の塗色はぶどう色1号または2号(マロネフ29・スロ50・オロ35は青1号帯)


●スロ88 実際の編成例  
■昭和49年  東北本線普通列車 [盛岡→青森]
                                    青森方面→

マニ60
51〜など
スハフ42
オハ46
元スハ43
オハ47
スハ43
オハフ33
戦後型
スロ88
他社完成品
あり
発売中 スハ43と
同型
スハ43
+TR23
発売中 未発売   
■牽引機:ED75
■青色部の塗色は青15号
■茶色部の塗色はぶどう色2号




■スハ32 丸屋根(スハ32800)
※価格を改訂させていただきました(2008.12.12)
●台車別トータルキット 2004年6月発売 \4,830(本体 \4,600)
●完成品(各種)  2004年7月発売 \16,275(本体 \15,500)

スハ32800
ぶどう色1号赤帯
登場時(昭和7年)〜 
形態は昭和10年以降
原形扉・大型電池箱付
スハ32 ぶどう色1号 昭和16年頃以降
標記は昭和27年以降
原形扉・小型電池箱付
スハ32 ぶどう色2号 昭和34年頃以降 原形扉・小型電池箱・電暖付
スハ33 ぶどう色2号 昭和40年頃以降の一部車輌 TR47台車・原形扉・小型電池箱・電暖付
オハシ30 4〜ぶどう色1号 昭和24年以降の一部車輌
標記は昭和27年以降
調理室側扉閉塞、客室側デッキ扉窓枠なし、
小型電池箱付


スハ32 2357ぶどう色1号 公式側
写真は試作品で、別売の「KPP-005 普通車用ボックスシート」を取付けています。

スハ32 丸屋根の完成品各種写真はこちらをご覧ください。

製品の特徴
■スハ32800として登場し、当初は特急「富士」「桜」「燕」や全国の主要急行列車で使用され、戦後は普通列車を中心に
 使用された、狭窓が特徴のスハ32の丸屋根車(137〜863)を製品化。
■完成品は、塗色・形態を作り分けた5種を発売。
 ○デッキ扉はオハシ30以外原形木製扉、電池箱はスハ32800以外は小型電池箱。
 ○スハ32800は大型電池箱付。
 ○スハ32 ぶどう色2号は電暖付。
 ○スハ33は電暖付、台車はTR47。
 ○オハシ30の客室側は変形木製扉、調理室側は扉窓が塞がれた形態。
■側板は真鍮エッチング板、妻板・屋根・床板がプラパーツの構成。
■キットには原形扉の他、オハシ30用窓枠なし木製扉・窓閉塞扉・デッキ塞ぎ板2種が付属。
 また、便所・洗面所窓更新車としても製作できるほか、別売の大型電池箱を取付けることで、スハ32800としても製作
 できます。
■「KPP-005 普通車用ボックスシート」の取付可。


[別途購入品(キット)]
GM製  TR23台車(オハ56の場合TR11,スハ33の場合TR47)
当社製 普通車用インレタ1(32・35・61系他)
      等級標記他インレタ(ぶどう色1号のみ必要)


実車説明
 スハ32形の丸屋根車は、昭和7年にスハ32800形として登場し、昭和16年までに727輌が製造され、昭和16年10月にスハ32形(137〜863)となりました。これらは基本的に、スハ32600形の二重屋根を丸屋根に変更した車輌で、600o幅の狭窓を2つ1組で並べた形態や、ベニヤ板張りの座席背ずりなどを踏襲していますが、昭和8年頃以降の製造車は座席背ずりがモケット張りに変更されています。また、一部は車体にリベットのない全溶接構造となったほか、小倉工場製の一部(スハ32 367〜376・569〜578)は試作的にウィンドヘッダーのない形態で製造されました。
 登場後は、特急「富士」「櫻」「燕」のほか全国の急行列車などで使用され、戦災で81輌が廃車となっています。戦後は普通列車を中心に使用されましたが、昭和30年代後半から開始された近代化工事の対象とはならず、昭和40年代以降、廃車・改造が急速に進められて、昭和57年に形式消滅しました。

 スハ32形には他形式に改造された車輌も多く存在し、昭和24年には2輌が半室食堂車化改造を行ないオハシ30 4・5に形式変更され、急行「阿蘇」「雲仙」「玄海」「みちのく」「青葉」「鳥海」「大雪」「まりも」などで使用され、昭和38年には20系客車の電源車マヤ20形に改造されて、特急「みずほ」などに使用されましたが、昭和50年までに廃車となりました。
 また、昭和40年頃からは、台車をTR23からTR11に交換したオハ56 1〜27と、TR47に交換したスハ33形が登場し、スハ33形は最大で96輌になりましたが、オハ56形は昭和44年頃までに、スハ33形は昭和58年までに廃車となり、形式消滅しています。





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