新仕様二重屋根客車(PEWシリーズ)の構成はこちらをご覧ください。


■スイテ37000(スイテ38)

 スイテ37000


 スイテ37030


 マイ98(キットから製作可。非公式側(上図の側)の側窓1枚と、デッキ扉窓を付属の塞ぎ板で塞ぐ必要があります)

PW-1001 T 台車別・トータルキット


2008年10月発売
\5,880 (本体 \5,600)
SPW-1001  スイテ37000
ぶどう色1号・白帯
登場時
(昭和5年〜)
■電池箱大型 「富士」,
急行7・8列車
2009年8月発売
テールライト点灯
\26,040
(本体 \24,800)
(当店のみ販売)
スイテ37030
ぶどう色1号・白帯
スイテ37002を
昭和6年に改造
■ベンチレーター配置変更
■区分室仕切追加
■電池箱大型
「燕」
C マイ98
ぶどう色1号・クリーム帯
スイテ37030の
昭和28年以降
■非公式側窓1ヶ所閉塞
■ベンチレーター配置変更
■仕切配置変更
■床下機器配置変更(冷房付)
外国人観光客
貸切用など

製品の特徴
■「富士」、急行7・8列車で使用されたスイテ37000を製品化。
 内装とベンチレーター配置を変更して「燕」用となったスイテ37030と、その後身のマイ98としても製作可能。
 (スイテ37030仕切、マイ98仕切・床下冷房・屋根張り出し部等付属)
■「富士」「燕」テールマークシール付属。
■側板・屋根明り窓・車内の仕切は真鍮エッチング板。
 展望デッキは洋白エッチング板製。
 (マイ98用は、テールライト位置下側用のみ付属。テールライト上側にする場合、スイテ48に付属の部品を使用する必要があります)
 妻板・屋根・床板・床下機器・ベンチレーター・展望デッキ下ステップ・端梁・アンチクライマー・ダミーカプラーはプラパーツ。
■「富士」「燕」テールマークシール付属。

[別途購入品]
KATO製  片側絶縁車輪 11-600(8ヶ入) または片側絶縁黒色車輪 11-602(8ヶ入) 6ヶ必要
当社製 ●KP-060 プラ床板用TR73台車  
当社製インレタ
 □形式、窓下の「車掌」標記(白) ●KP-083 富士(昭和5年)インレタ (スイテ37001用 1輌分入)
  または ●KP-077 W寝台車2・展望車インレタ (スイテ37000用 1輌分入) + ●KP-065 等級標記他インレタ など
 □窓下の一等標記(黒)
  ●KP-073 等級標記・スニ41他インレタ(黒)
その他に、内装部品の取付が可能です。
 ○スイテ37000は「KPP-001 展望車用シート・寝台」×3+「KPP-014 大型ボックスシート」
 ○スイテ37030は「KPP-001 展望車用シート・寝台」×2
 ○マイ98は「KPP-001 展望車用シート・寝台」+「KPP-013 食堂車テーブル・イス」

 スイテ37000形は、特急「富士」で使用されていた木製の一等展望車オイテ27000形の置換えのために昭和5年3月に3輌が製造された、鋼製客車初の一等展望車です。この形式の基本的な室内配置はオイテ27000形と同様で、編成中に一等寝台車を連結するため区分室のない構造でしたが、一等室の隅にカウンターを設けていた点はオイテ27000形と異なっていました。一等室には回転腰掛が9名分と、二等車用と同じ固定腰掛が設けられ、定員は一等室13名、展望室11名となっていました。展望室は洋式構造で、後に登場するスイテ37010形の純和風の桃山式とは大きく異なる内装となっていました。
 昭和6年9月には、特急「燕」用としてスイテ37002に区分室を設ける改造を行ない、スイテ37030形となりました。この区分室はマイネ37130形(後のマイネ38→マロネ49形)に準じたもので、車内中央部のカウンターと回転腰掛を撤去して、3名用と6名用の各1室が設けられましたが、寝台の設備や洗面台は省略されました。区分室の後位寄りには開放室も設けられ、元の回転腰掛と固定腰掛を撤去した跡に、新たに回転腰掛が7名分設置され、一等室の定員は16名となりました。なお、スイテ37030形の外観は、区分室の設置に伴ってベンチレーターの追加と移設が行われたほかは、スイテ37000形当時と変化はありませんでした。
 昭和9年には、スイテ37000形のカウンターが撤去され、その跡に3人掛の長椅子を設け、回転腰掛も1組追加されたため、定員は17名に増加しました。
 スイテ37000形は昭和5年4月から「富士」に連結を開始し、昭和13年9月にスイテ37040形に置換えられるまで使用されました。その後は急行7・8列車の京都−下関間で使用され、昭和16年10月にスイテ38形となっています。スイテ38 1は昭和21年に連合軍に接収されて司令官専用客車として大改造され、昭和27年に返還されましたが休車となり、昭和31年にオシ17形に改造されました。スイテ38 2は昭和24年に特急「へいわ」用として室内や窓配置の改造を行ってマイテ39形(マイテ39 21)となり、昭和35年まで特急「つばめ」で使用されましたが、昭和36年2月に廃車となりました。
 スイテ37030形は、昭和16年10月にスイテ47形となって、「燕」が廃止となるまで使用されました。昭和21年には連合軍総司令部(GHQ)の民間輸送局(CTS)の地方視察用として整備され、車内は一等室を撤去して区分室寝台が設けられるなど大幅に改造されましたが、この車輌は連合軍専用車ではなかったため、従来と同様の塗色(ぶどう色に白帯)のままで、車体中央部には国鉄の略号の「J.G.R」の標記がされていました。昭和25年6月にマヤ47 1(特別職用車番号 マヤ2)となり、昭和28年3月には外国人観光客貸切などの特別営業用のマイ47形に(実際にはこれより前に標記を変更)、さらに同年6月にはマイ98形となりましたが、昭和31年にオシ17形に改造されて姿を消しました。





■スイテ37010


PW-1002 T 台車別・トータルキット


2008年10月発売
\5,880 (本体 \5,600)
SPW-1002  ぶどう色1号・白帯 登場時
(昭和5年〜)
■電池箱大型 「富士」 2009年8月発売
テールライト点灯
\26,040 (本体 \24,800)
(当店のみ販売)

製品の特徴
■桃山式の展望室が特徴の「富士」用展望車スイテ37010を製品化。
■「富士」テールマークシール付属。
■側板・屋根明り窓・車内の仕切は真鍮エッチング板、展望デッキは洋白エッチング板製。
 妻板・屋根・床板・床下機器・ベンチレーター・展望デッキ下ステップ・端梁・アンチクライマー・ダミーカプラーはプラパーツの構成。
■「富士」テールマークシール付属。

[別途購入品]
KATO製 片側絶縁車輪 11-600(8ヶ入) または片側絶縁黒色車輪 11-602(8ヶ入) 6ヶ必要
当社製 ●KP-060 プラ床板用TR73台車  
当社製インレタ
 □形式、窓下の「車掌」標記(白) ●KP-083 富士(昭和5年)インレタ (スイテ37011用 1輌分入)
  または ●KP-077 W寝台車2・展望車インレタ (スイテ37010用 1輌分入) + ●KP-065 等級標記他インレタ など
 □窓下の一等標記(黒)  ●KP-073 等級標記・スニ41他インレタ(黒)
その他に、内装部品「KPP-001 展望車用シート・寝台」×3+「KPP-014 大型ボックスシート」の取付が可能です。

 スイテ37010形は、スイテ37000形と同じく、特急「富士」の木製展望車オイテ27000形の置換え用として製造された一等展望車で、スイテ37000形登場の9ヶ月後の昭和5年12月に2輌が登場しました。この形式の展望室はスイテ37000形の洋式構造に対して、純和風の桃山式となったことが大きな特徴です。一等室は、編成中に一等寝台車を連結するため区分室のない構造ですが、スイテ37000形で設けられていたカウンターは廃止されて、オイテ27000形と同じ室内配置となりました。このため、スイテ37000形よりも定員は増加し、一等室には回転腰掛が10名分と、二等車用と同じ固定腰掛が設けられ、定員は一等室18名、展望室12名となっていました。
 スイテ37010形はスイテ37000形と共に「富士」で使用され、昭和13年9月からはスイテ37000形がスイテ37040形に置換えられましたが、その後も「富士」が廃止となるまで使用されました。なお、昭和16年10月にはマイテ39形に形式変更しています。
 この2輌は連合軍に接収されなかったため、昭和24年に特急「へいわ」用として室内や窓配置の改造が行なわれ、マイテ39 1の展望室は破損が激しかったため簡素な洋式構造に変更し、マイテ39 2は桃山式で復元されてマイテ39 11に改番されました。
 マイテ39 1は昭和35年まで特急「つばめ」で使用され、昭和36年2月に廃車となりました。マイテ39 11は桃山式の展望室が日本人旅客には不評だったため、予備車となることが多く、車体色はぶどう色のままで、「つばめ」の運用から早期に外れました。昭和35年7月にマロテ39 11となり昭和37年9月に廃車されましたが、桃山式の展望室を残していたため保存されることになり、現在は大宮の鉄道博物館に静態保存されています。




■マイネ38(マイネ37130)



PW-1013 T 台車別・トータルキット


2008年10月発売
\5,250
(本体 \5,000)
SPW-1013  A マイネ37130
ぶどう色1号・白帯 
登場時
(昭和5年〜)
■大型電池箱 「富士」 2009年8月発売
\19,425
(本体 \18,500)
(当店のみ販売)
B マイネ38
ぶどう色1号・クリーム帯
昭和27年以降 特殊急行1005・1006列車,
1201・1202列車で使用の可能性あり

製品の特徴
■戦前は「富士」で、戦後は特殊急行1005・1006列車、1201・1202列車(後の「早鞆」「十和田」)などで使用されたマイネ38を、原形の形態として模型化。
 昭和29年頃の改造でベンチレーター撤去、空調蓋設置、シルヘッダー・車体裾のリベット消滅する前の冷改車としても製作できます。
 (ただし、公式側の丸屋根化部品の有無・取付位置は不明です)
■マイネ38冷改車用のデッキ塞ぎ板、床下冷房付属。
■車内の区分室などの仕切が付属。
■側板・屋根明り窓・仕切は真鍮エッチング板。妻板・屋根・床板・床下機器・ベンチレーターはプラパーツの構成。

[別途購入品]
KATO製  片側絶縁車輪 11-600(8ヶ入) または片側絶縁黒色車輪 11-602(8ヶ入) 6ヶ必要
当社製  ●KP-060 プラ床板用TR73台車  
当社製インレタ
 □形式  ●KP-077 W寝台車2・展望車インレタ (マイネ37130・マイネ38 2用 各1輌分入)
        または ●KP-083 富士(昭和5年)インレタ (マイネ37134用 1輌分入)
        または ●KP-075 十和田・W寝台車インレタ (マイネ38 5用 1輌分入)
 □窓下の標記類(黒)  ●KP-073 等級標記・スニ41他インレタ(黒)
その他に、内装部品「KPP-001 展望車用シート・寝台」(2セット必要)「KPP-013 食堂車テーブル・イス」(特別室座席)の取付が可能です。

 マイネ38形は、昭和5年に特急「富士」用の1等寝台車マイネ37130形として5輌が製造された形式です。本形式の最大の特徴は、従来の「富士」用のスイネ27150形と同じく、特定の階層のみ利用可能な特別室が設けられたことで、専用の便所・化粧室まで付く当時としては別格の設備でした。マイネ37130形の定員は、2人用の特別室1室、2人用区分室3室、4人用区分室2室で、計16名となっていましたが、後に特別室定員を3名として計17名に変更されました。なお、特別室以外の区分室については1室当たりの面積が、昭和3年製のマイネ37100形よりも拡大され、他に、従来よりも窓高さが拡大され、魚腹台枠をやめて長形台枠となり、台車も軸バネ式のTR73となるなどの変化がありましたが、これらは同時期製造のスハ32600形(後のスハ32 1〜)などと同様です。
 昭和10年夏には試験的にマイネ37130(→マイネ38 1)の喫煙室をシャワー室に改造されて使用を開始しましたが利用者は少なく、昭和13年5月には廃止され、車輌も原形に戻されました。昭和16年10月にはマイネ38 1〜5に形式変更され、その後も「富士」が廃止となるまで使用されました。
昭和20・21年には全車が連合軍用として接収され、その内マイネ38 1・4・5には直接駆動式の冷房が取付けられました。昭和25・27年には接収解除され、特殊急行1201・1202列車(元連合軍専用列車、後の「十和田」)などで使用されました。昭和29年頃にはベンチレーターの撤去、空調蓋の設置が行われ、この時にシルヘッダーや車体裾のリベットも消滅したため、非常に特徴的な形態となりました(同時期に、冷房のないマイネ38 2・3も、シルヘッダー・車体裾のリベットが消滅したと思われます)。
 昭和30年7月1日には、1等寝台廃止にともなってマロネ49 1〜5となり、昭和31年11月まで急行「十和田」で、昭和32年3月からは急行「銀河」で使用されました。同年10月から昭和34年9月までは初の寝台専用列車となった急行「彗星」で使用されましたが、これについては冷房付のマロネ49 1・4・5のみが使用され、非冷房のマロネ49 2・3は団体臨時列車などで使用されました。なお、本形式の特徴の特別室は、戦後になると他の区分室と同等の寝台として扱われました。
 昭和35年8〜10月にはマロネ49形の全車が台枠を利用してオシ17形に改造され、形式消滅しました。





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