新仕様二重屋根客車(PEWシリーズ)の構成はこちらをご覧ください。


■マロネ48(マイネ37100)


PW-1011 T 台車別・トータルキット
2009年4月発売
\5,250
(本体 \5,000)
SPW-1011 A マイネ37100
ぶどう色1号・白帯
昭和3年以降 ■原型扉
■半ガラ31系用,
■電池箱大小計3ヶ
急行15・16列車、17・18列車
201・202列車、「富士」(増結)
2009年12月発売
\19,425
(本体 \18,500)
(当店のみ販売)
 
B マイネ29
ぶどう色1号・クリーム帯
塗色は昭和27年頃以降
標記は昭和28年以降
■木製高窓扉
■半ガラ32系用
■電池箱大×1
特殊急行1005・1006列車
「早鞆」など
C マロネ48
ぶどう色1号・青1号帯
昭和30年以降 「早鞆」「筑紫」「月光」など
「平和」(マロネ40の代走)
D マロネ48
ぶどう色2号・青1号帯
昭和34年頃以降 団臨など

製品の特徴
●戦前は名士列車などで、戦後は急行「筑紫」などで使用された旧一等寝台車マロネ48(マイネ37100)を製品化。
■側窓天地寸法の小さい形態など、初期鋼製客車の特徴を再現。
■車内の区分室などの仕切付属。
■側板・屋根明り窓・仕切は真鍮エッチング板。妻板・屋根・床板・床下機器・ベンチレーターはプラパーツの構成。
■座席車化改造車マハ29 1への改造を考慮(内板にはマハ29 1の窓を開口、マハ29 1に必要となる吹き寄せ(窓柱)も付属)。
 ※マハ29 1への改造には、外板の吹き寄せの切断などの加工が必要となります。

[別途購入品]
KATO製  片側絶縁車輪 11-600(8ヶ入) または片側絶縁黒色車輪 11-602(8ヶ入) 6ヶ必要
当社製  ●KP-059 プラ床板用TR71台車  

当社製インレタ
 □形式  ●KP-077 W寝台車2・展望車インレタ (マイネ37100・マイネ29 5・マロネ48 3用 各1輌分入)
 □窓下の標記類(黒)  ●KP-073 等級標記・スニ41他インレタ(黒) ※マロネ48 青1号帯は不要
 □窓下の標記類(白)  ●KP-065 等級標記他インレタ ※マロネ48のみ必要
その他に、内装部品「KPP-001 展望車用シート・寝台」(2セット必要)の取付が可能です。


 マロネ48形は、昭和3年3月にマイネ48120形として8輌が登場した一等寝台車で、マイネ37100→マイネ37→マイネ29を経て、昭和30年7月にマロネ48形となった形式です。この形式の車内配置は、前位側から便所、喫煙室、4人用区分室3室、2人用区分室4室、給仕室/便所の順となっていて、木製一等寝台車スイネ28100形と同様の構成でした。その他の特徴は同時期の鋼製客車と同様で、窓の上下寸法は木製客車と変わらず、側板などが鋼製となったほかは、木製客車の最終製造グループと大差ない形態でした。台枠や台車も木製客車最終グループとほぼ同一で、魚腹台枠・TR71台車が採用されています。
 マイネ48120形として登場して半年後の昭和3年10月1日にはマイネ37100形に形式変更し、昭和4〜6年頃には真空制動、屋根水槽式だったものを、空気制動、床下水槽式に改造されました。昭和9年11月までは、東京−神戸間急行15・16列車や上野−青森間急行201・202列車などで使用され、その後は、東京−神戸間急行17・18列車(名士列車)で使用され、特急「富士」の増結車として使用されることもありました。
 昭和16年10月にはマイネ37形に形式変更され、昭和19年には戦時三等車改造で全車がマハ37形となる予定でしたが、2輌が改造されたのみで、残存の6輌全車が連合軍用として接収されました。接収解除後、昭和28年6月にはマイネ29形となり、この時に、改造で生じた欠番を詰めて、番号は1〜6となりました。この頃は特殊急行1005・1006列車(後の急行「早鞆」)で使用されていましたが、急行「霧島」のマイネ40形の代走も見られました。
 昭和30年7月1日の一等寝台廃止に伴ってマロネ48形となり、この時にいったん定期運用が消滅しましたが、昭和30年12月頃から昭和31年6月頃まで、急行「早鞆」で、改造工事中のマロネ40形の代わりに使用されています。その後、昭和31年11月から昭和33年10月まで急行「筑紫」で、昭和33年10月から昭和34年4月までは急行「月光」で使用され、その他に、特急「へいわ」のマロネ40形の代走も見られました。以後は団体臨時列車用となり、マロネ48 3・4は昭和36年3月31日に、マロネ48 1・5・6は昭和37年1月4日、マロネ48 2は昭和37年9月29日に廃車となって形式消滅しました。
 なお、戦時三等車改造で全車がマハ37形となった2輌のうち、マハ37 4は戦災で廃車となりましたが、マハ37 2は以後も普通列車で使用され、昭和28年6月にマハ29 1となって、翌年には窓配置の変更を含む更新修繕が行われて、元マイネ37100形としては最後まで残りましたが、昭和39年3月30日に廃車となっています。





■マロネ291〜(マロネ37300)  →アルモデルより「K1031 マロネ29 1〜」として発売(2023.7追記)


PW-1031 T 台車別・トータルキット
2009年4月発売
\5,250
(本体 \5,000)
SPW-1031
 NEW
マロネ37300
ぶどう色1号・青4号帯
昭和3年
以降
■半ガラ31系用
■水タンク平型
■電池箱大小計3ヶ
急行,
普通列車など
2009年12月発売
\19,425
(本体 \18,500)
(当店のみ販売)
マロネ29 1〜
ぶどう色1号・青1号帯
昭和28年
以降
■半ガラ31系用
■水タンク平型
■電池箱小×2
「安芸」「阿蘇」
「霧島」など
マロネ29 1〜
ぶどう色2号・青1号帯
昭和34年
頃以降
「安芸」
団臨など
マロネ29 1〜
ぶどう色2号・淡緑帯
昭和36年
頃以降
団臨など
スロハ38 1〜
ぶどう色1号・青1号帯
塗色は昭和27年頃以降
標記は昭和28年以降
■半ガラ32系用
■水タンク平型
■電池箱大×1
普通列車
など
スロハ38 1〜
ぶどう色2号・青1号帯
昭和34年頃以降
スロハ38 1〜
ぶどう色2号・淡緑帯
昭和36年頃以降
H マハ29 70〜
ぶどう色1号
昭和31年以降 普通列車
I マハ29 70〜
ぶどう色2号
昭和34年頃以降

製品の特徴
●初の鋼製寝台車として登場し、43両が製造されて急行列車や普通列車などで多用された二等寝台車マロネ29 1〜(マロネ37300)を製品化。
■車内の給仕室・便所・洗面所などの仕切付属。
■格下げ車のスロハ38 1〜、マハ29 70〜としても製作可。
■側板・屋根明り窓・仕切は真鍮エッチング板。妻板・屋根・床板・床下機器・ベンチレーターはプラパーツの構成。


[別途購入品]
KATO製  片側絶縁車輪 11-600(8ヶ入) または片側絶縁黒色車輪 11-602(8ヶ入) 6ヶ必要
当社製  ●KP-059 プラ床板用TR71台車  

当社製インレタ
 □形式  ●KP-077 W寝台車2・展望車インレタ (マロネ37300・マロネ29 4・スロハ38 1・マハ29 70用 各1輌分入)
 □窓下の標記類(白)  ●KP-065 等級標記他インレタ
 □窓下の標記類(黒)  ●KP-073 等級標記・スニ41他インレタ(黒) ※淡緑帯のみ必要
その他に、内装部品「KPP-015 戦前形ロネ用寝台」の取付が可能です。





■マロネフ291〜(マロネフ37500)


PW-1036 T 台車別・トータルキット
2009年4月発売
\5,250
(本体 \5,000)
SPW-1036
 NEW
マロネフ37300
ぶどう色1号・青4号帯
昭和3年
以降
■テールライト1ヶ所
■半ガラ31系用
■電池箱大中2ヶ
■水タンク丸型
急行17・18列車、
19・20列車
普通列車など
2009年12月発売
テールライト点灯
\20,475
(本体 \19,500)
(当店のみ販売)
マロネフ29 1〜
ぶどう色1号・青1号帯
昭和28年
以降
■テールライト4ヶ所
■半ガラ32系用
■電池箱小×2
■水タンク丸型
「早鞆」「日本海」
「おいらせ」など
マロネフ29 1〜
ぶどう色2号・青1号帯
昭和34年
頃以降
「日本海」
団臨など
マロネフ29 1〜
ぶどう色2号・淡緑帯
昭和36年
頃以降
団臨など
スロハ38 31〜
ぶどう色1号・青1号帯
塗色は昭和27年頃以降
標記は昭和28年以降
■テールライト・ハシゴなし
■半ガラ31系用
■電池箱小×2
■水タンク平型
普通列車など 2009年12月発売
\19,425
(本体 \18,500)
(当店のみ販売)
スロハ38 31〜
ぶどう色2号・青1号帯
昭和34年頃以降
スロハ38 31〜
ぶどう色2号・淡緑帯
昭和36年頃以降

製品の特徴
●マロネ29 1〜(マロネ37300)の緩急車形として23両が製造され、急行列車などで使用された二等寝台緩急車マロネフ29 1〜(マロネフ37500)を製品化。
■車内の給仕室・便所・洗面所などの仕切付属。
■格下げ車のスロハ38 31〜、マハ29 11としても製作可。
■側板・屋根明り窓・仕切は真鍮エッチング板。妻板・屋根・床板・床下機器・ベンチレーターはプラパーツの構成。


[別途購入品]
KATO製  片側絶縁車輪 11-600(8ヶ入) または片側絶縁黒色車輪 11-602(8ヶ入) 6ヶ必要
当社製  ●KP-059 プラ床板用TR71台車  

当社製インレタ
 □形式  ●KP-077 W寝台車2・展望車インレタ (マロネフ37500・マロネフ29 4・スロハ38 32用 各1輌分入)
 □窓下の標記類(白)  ●KP-065 等級標記他インレタ
 □窓下の標記類(黒)  ●KP-073 等級標記・スニ41他インレタ(黒) ※淡緑帯のみ必要
その他に、内装部品「KPP-015 戦前形ロネ用寝台」の取付が可能です。


 マロネフ29 1〜は、昭和3年12月〜翌年3月に二等寝台緩急車マロネフ37500形として登場し、マロネフ37形を経て、昭和28年6月にマロネフ29形となった車輌です。
 マロネフ37500形は、昭和3年3月にマロネフ48580形として6輌が登場し、同年10月にはマロネフ37500形へ形式変更し、同年12月から翌昭和4年3月にかけて17輌が増備されました。この形式は、同時期に登場した二等寝台車マロネ37300形(当初マロネ48500形、後のマロネ37 1〜→マロネ29 1〜)の緩急車形で、車内にはツーリスト形と呼ばれるレール方向に並ぶ開放寝台が設けられ、車掌室が設置された関係で、定員はマロネ37300形より4名少ない24名となっていました。その他の特徴はマロネ37300形などと同様で、窓の上下寸法は木製客車と変わらず、側板などが鋼製となったほかは、木製客車の最終製造グループと大差ない形態で、車内設備についても同様でした。台枠や台車も木製客車最終グループとほぼ同一で、魚腹台枠・TR71台車が採用されています。マロネフ48580形として登場した6輌は当初、真空制動、屋根水槽式でしたが、マロネフ37500形として昭和3〜4年に増備された17輌については、空気制動、床下水槽式となり、魚腹台枠の横にカマボコ形の水槽が取付けられました。元マロネフ48580形の6輌も、昭和4〜6年頃に空気制動、床下水槽式に改造されましたが、新設された水槽はやや角ばったものとなりました。
 マロネフ37500形は、鋼製二等寝台緩急車としては最も多数が製造され、急行17・18列車(名士列車)をはじめとする急行列車や普通列車で使用されましたが、昭和16年10月にマロネフ37形(マロネフ37 1〜23)に形式変更された後、昭和19年7月〜20年3月には戦時改造で18輌が座席車化されてマハ47 113〜118・120・122〜132となり、マロネフ37 9は事故廃車されたため、寝台車のまま残るのはマロネフ37 7・21〜23の4輌のみとなりました。
 戦後、寝台車で残る4輌は連合軍用として接収され、接収解除後、昭和28年6月にはマロネフ29 1〜4となりました。これらは急行「早鞆」などで使用された後は、急行「日本海」「おいらせ」などで使用されましたが、マロネフ29 2・3は昭和35年10月15日に、マロネフ29 1・4は昭和38年2月9日に廃車となりました。
 なお、戦時中にマハ47形となった18輌の内、6輌は戦災で廃車となりましたが、昭和27年には、木造客車の鋼体化で不足する普通列車用の二等・三等座席合造車を補うため、11輌がスロハ38形(31〜35・37〜42)に改造されました。二等側は窓配置に合わせて、向かい合わせの固定式座席が32名分並び、三等側は窓配置と無関係に48名分が配置されています。
 昭和37・38年には7輌が廃車となり、残りの4輌はそのままの室内でスハ38形に格下げされましたが、昭和38〜40年には全車廃車となりました。また、ただ1輌、三等車のまま残っていたマハ47 132は、昭和28年6月にマハ29 11となり、昭和39年に廃車となりました。





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