■オロネ10


P‐708 T 台車別・トータルキット 2010年2月発売
\6,930
(本体 \6,600)
SP‐708 A ぶどう色2号・
青1号帯
昭和34年
以降
非常口なし 「臨時あさかぜ」「彗星」「出雲」「大和」
「北上」「十和田」「北斗」「津軽」「北陸」など
2010年4月発売
\18,900
(本体 \18,000)
B ぶどう色2号・
淡緑帯
昭和36年
頃以降
「みずほ」「明星」「銀河」「彗星」「月光」「瀬戸」
「出雲」「大和」「那智」「能登」「高千穂」「阿蘇」
「玄海」「天草」
「日本海」「つるぎ」
「北上」「十和田」「北斗」「いわて」「おいらせ」
「八甲田」「北星」「新星」「津軽」
「黒部」「丸池」「北陸」「天の川」「羽黒」
「まりも」など
C 青15号・
淡緑帯
昭和39年
頃以降
非常口あり 「銀河」「瀬戸」「さぬき」「出雲」「大和」「能登」
「高千穂」「阿蘇」「夕月」「日南」「玄海」「天草」
「しろやま」
「日本海」「きたぐに」「金星」「つるぎ」「だいせん」
「十和田」「北斗」「北星」「新星」「津軽」
「黒部」「丸池」「妙高」「越前」「北陸」「天の川」
「羽黒」「鳥海」
「まりも」「狩勝」「すずらん」など
2010年4月発売
\19,425
(本体 \18,500)
D 青15号・帯なし 昭和44年
頃以降
「銀河」「瀬戸」「出雲」「阿蘇」「日南」「天草」
「ことぶき」
「きたぐに」「つるぎ」「だいせん」
「十和田」「北星」「新星」「津軽」「妙高」
「越前」「北陸」「能登」「鳥海」
「狩勝」「まりも」「すずらん」など
E オロネフ10
青15号・
帯なし
昭和44年
以降の一部
非常口あり
片側は落し窓付扉
テールライトあり
「ことぶき」「きたぐに」
「十和田」「津軽」「妙高」など

[製品の特徴]
●老朽化したマロネ29などの置換用として登場し、二等寝台車(→1等寝台車)としては最多の97両が製造されて、
 急行用ロネの主力となったオロネ10を製品化。
■非常口窓の付かないグループ(オロネ10 1〜67・501〜503)を模型化。
■オロネフ10の妻板も付属
 (オロネフ10として製作する場合は、付属の非常口窓部品の取付も必要。
  この部品の取り付けには窓2つの上下左右を各0.1o拡大する必要があります)
■車内のカーテンを再現
■完成品の青15号各種は非常口取付改造後として製品化。
※台車はGM製TR50で代用となります(KATO製20系旧製品のTR55台車のほうが実車に近い形態となります)

[製品の構成]
側板と屋根は真鍮エッチング板一体で折り曲げ済、妻板・床板は真鍮エッチング板製
窓枠は薄手のステンレスエッチング板、ベンチレーター・床下機器はプラパーツ

[別途購入品]
GM  ●TR50台車 No.5001
当社製インレタ
 □形式
  ●KP-067 銀河(昭和35年),10系客車他インレタ1 (オロネ10 2020 1輌分)
  ●KP-085 まりも・みちのくインレタ (オロネ10 501〜 1輌分、窓下の「寝台」標記)
 □窓下の「寝台」標記 白 (ぶどう色2号・青1号帯のみ必要)  ●KP-065 等級標記インレタ など
 □窓下の「寝台」標記 黒 (淡緑帯のみ必要)  ●KP-073 等級標記・スニ41他インレタ(黒)
 □窓下の「A寝台」標記 白 (帯なしのみ必要)
  ●KP-053 スユニ50・寝台車(マロネ40他)インレタ (16ヶ)  ●KP-079 彗星他インレタ (4ヶ)
ほかに、内装部品「KPP-014 大型ボックスシート」の取付が可能です。

 オロネ10形は、マロネ29形などの旧形の二等寝台車を置き換えるために登場した形式で、昭和34〜40年に一般形の0番代91輌と北海道用500番代6輌が製造されました。車体構造や設備は特急用のナロネ21形に準じたもので、プルマン式の開放式寝台で定員は28名、冷房付のため側窓は複層ガラスの固定窓といった特徴もナロネ21形と同様ですが、床下には冷房駆動用のディーゼル発電機が取り付けられたほか、上段寝台の覗き窓の位置関係と、デッキ扉が一般的な開き戸とされたことなどは異なっていました。オロネ10形の製造時期による形態の差異は少ないですが、昭和38年5月以降に登場のオロネ10 68〜91・504〜506では、更衣室・喫煙室窓が非常口窓に変更されました。在来車についても非常口窓の取付改造が行われましたが、新製時から非常口窓を設けていたグループは、公式側の非常口窓の開口部が大きく、改造によって取り付けた車輌では、両側面の非常口窓が同じ大きさで、公式側についてはこの部分の形態が異なることになりました。
 オロネ10形は、マロネ41形以上の設備と、マロネ29形と同じ定員を両立した形式でもあり、昭和34年3月に第一陣として登場したオロネ10形の10輌は、当時唯一の寝台急行「彗星」に連結のマロネ41形3輌(8輌配置)と、急行「十和田」のマロネフ58形を置き換えました。後者によって、上野以北で唯一のAロネ(旧一等寝台区分室)が消滅しましたが、同時に、初のBロネ(旧一等寝台開放室・冷房付)が連結されることとなりました。その後もオロネ10形の増備は進められ、全国の主要な夜行急行列車に連結されて、マロネ29形に代わる二等寝台車(→1等寝台→A寝台)の代表形式となりました。
 昭和44年には、臨時列車・団体列車用に4輌が緩急車化改造され、オロネフ10 2001〜2004となりました。主な改造箇所は、給仕室に車掌弁を取付、デッキに手ブレーキを取付、妻面に標識灯を取付、非公式側のデッキ扉を落し窓付に変更といった内容で、妻面以外には大きな変化は見られず、実際の運用上も、後年はオロネ10と共用で使用されました。なお、昭和49年にも2輌が追加改造されましたが、本来なら番号は5・6とするべきところを1・2としたため番号の重複が発生しています。
 昭和47年3月にはマロネ41形が引退したため、急行用の全室A寝台車として存在するのはオロネ10形のみとなりましたが、その2年後の昭和49年4月からは廃車が発生し始め、同年と、新幹線博多開業の昭和50年には全輌数の半数近い39輌が廃車となり(他に3輌が工事車オヤ10形に改造)、その後も夜行急行列車の減少で廃車は進み、本州の0番代(オロネフ10含む)は昭和57年11月、急行「津軽」「鳥海」「能登」「越前」「妙高」「きたぐに」を最後に姿を消しました。500番台の3輌のみ急行「まりも」用として残り、これが最後のオロネ10形となりましたが、その編成は座席車が14系化された過渡的なもので、昭和58年6月には寝台車も14系に置き換えられてオロネ10形も引退となり、0番代は昭和58年11月までに、500番台は昭和59年2月までに廃車となりました。
 なお、工事車オヤ10形となったうちの1輌は、オロネ10 27として佐久間レールパークで静態保存され、JR東海博物館(仮称)で引き続き保存される予定となっています。



■ナハネ10 501〜


P‐705 T 台車別・トータルキット 2010年2月発売
\6,930
(本体 \6,600)
SP‐705 A ぶどう色1号 昭和31年以降 尾灯なし 「まりも」「はまなす」「石北」など 2010年4月発売
\18,900
(本体 \18,000)
B ぶどう色2号 昭和34年頃以降 「まりも」「はまなす」「たるまえ」「石北」など
C ナハネフ10 501〜
青15号 
昭和40年以降 尾灯あり 「まりも」「たるまえ」「石北」など

製品の特徴
●ナハネ10 1〜の北海道形として10両が製造され、急行列車なとで使用されたナハネ10 501〜を製品化。
■ナハネ10 1〜とは異なる、送風機カバーのない屋根や、Hゴム支持のデッキ扉などの特徴を再現。
■キットはナハネ10・ナハネフ10のいずれにも製作可能。

[製品の構成]
側板と屋根は真鍮エッチング板一体で折り曲げ済、妻板・床板は真鍮エッチング板製
窓枠は薄手の洋白エッチング板、ベンチレーター・床下機器はプラパーツ

[別途購入品]
GM  ●TR50台車 No.5001
当社製インレタ
 □形式
  ●KP-085 まりも・みちのくインレタ (ナハネ10 501〜 1輌分(配置区なし)、ナハネフ10 501〜 各1輌分、窓下の「寝台」標記)
 □配置区名標記(ぶどう色1号のみ必要)  ●KP-071 ニセコ(昭和46年)他インレタ (青ハコ 3輌分入(配置区付))
 □窓下の三等標記(ぶどう色1号のみ必要) ●KP-065 等級標記インレタ  ●KP-035 富士丸屋根用インレタ など
ほかに、内装部品「KPP-004 10系客車用寝台」の取付が可能です。

 ナハネ10形は、昭和31年に一般形が100輌と北海道用500番代が10輌製造され、昭和30年に試作されたナハ10(後のナハ10 900番台)の軽量構造を採用した10系軽量客車の量産車の第1陣で、戦後初の三等寝台車として登場しました。シル・ヘッダーのない車体、窓隅に丸みを持たせてアルミサッシを用いた大型の窓、アルミ合金製の折戸など、ナハ10試作車と同様の特徴に加えて、通路側に大型下降窓を採用し、車体断面は車輌限界一杯として車体裾を絞った形態とするなど、それまでにない当時としてはきわめて斬新なものとなりました。なお、北海道用の500番代は、0番代に取り付けられていた送風機の代わりに通常の扇風機を取り付けたため、屋根上の送風機カバーはなくなり、デッキ扉もアルミ製の折戸は採用されず、鋼製の一般的な開戸となっています。
 昭和31年4月の登場当初は、急行「銀河」「彗星」「月光」「明星」「玄海」「雲仙」「筑紫」「北斗」「北陸」「まりも」などに使用され、昭和31年9月に追加製造された10輌(91〜100)を中心に特急「あさかぜ」に使用されるなど、以後全国の主要な夜行急行列車に使用されました。
 昭和38〜40年には夜行急行の寝台列車化などによる寝台緩急車需要の増加に対応して、一般形全車と北海道用の7輌が緩急車化改造されてナハネフ10となりました。さらに昭和41〜44年には、ナハネ10のまま残っていた北海道用の3輌を含め、全車が冷房化改造されてオハネフ12となっています。また、昭和39年以降には近代化工事として、折戸の開戸化、便所・洗面所窓の小窓化などが行なわれましたが、この工事をオハネフ12への改造と同時に施工した車輌も多数存在します。これらの改造後も各地の急行などで使用されましたが、500番代は昭和59年1月までに、0番台も昭和61年3月までに廃車となりました。



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