Nゲージ  スハフ43 1〜(原形) / スハフ43 2(体質改善前/後) / スハフ43 3(体質改善後) 

◆昭和26年登場の特急用三等緩急車スハフ43 1〜3を製品化、時期の違いで3つのタイプを用意。
●いずれも別付けの二段雨樋を取付けなくても製作できます。(二段雨樋は別売(K3091))


K0156 スハフ43 1〜 原形  組み立てキット  [\4,900+税] 

●本製品は特急「かもめ」「さくら」「はつかり」や急行「日南」などで使用された頃の、登場時から昭和40年代半ばまでの姿として製作できます。
●デッキ扉は原形鋼製プレスとHゴムを、便所・洗面所窓は原形と更新後を選択できます。
 組立例は、特急「かもめ」の登場前、急行「銀河」で使用されていた頃のスハフ43としています。
(以下は他のスハフ43も同様)
●車掌室側の貫通扉が通常よりも幅広で、向かって左側(写真の手前側方向)にややオフセットされた独特の形態も再現。(旧キングスホビーでは再現されなかった特徴です)
●デッキ扉は開状態としても製作可能。煤除けの網戸も付属。
●本製品は瞬間接着剤・ゴム系接着剤併用でも組立可能。

車体は真鍮エッチング板で、本製品に付属します。
屋根・床板・等級表示灯、床下機器、ベンチレーター・行灯はプラ製で、別途購入品になります。


本製品の内容です。
テールマークシート(シールではありません)や、煤除けの網戸も付属します。(側板の下)
妻板は車掌室側が票挿の有無、便所側がテールライトの有無で各2種類付属します。


別途購入品については本ページ下を参照してください。



K0157 スハフ43 2体質改善前/後 (原形窓枠/アルミサッシ)  組み立てキット  [\4,900+税] 

●本製品は、昭和47年頃から急行「銀河」で使用のスハフ43 1〜3や、51年に体質改善でアルミサッシ化されたスハフ43 2として製作可。
 (昭和47年頃に循環式汚物処理装置を取付け、車体側面に蓋が追加された後の形態。また、近年のスハフ43 2としても組めます)
 組立例は、体質改善工事前に急行「銀河」で使用されていた頃のスハフ43 2としています。
※スハフ43 2の体質改善工事前(昭和49年11月)はHゴム扉、窓下凹みなしの貫通扉、便所・洗面所窓更新。
 同時期のスハフ43 1は原形扉、窓下凹みなしの貫通扉、便所・洗面所窓更新。
※スハフ43 3の体質改善工事前(昭和50年2月)の扉形態は不明、窓下凹みありの貫通扉(窓上低・窓下高)、便所・洗面所窓原形。
●窓枠は原形(写真)とアルミサッシ、デッキ扉は原形鋼製プレスとHゴム(写真)を、便所・洗面所窓は原形と更新後(写真)を選択できます。


車掌室の仕切も簡易的に表現しています。(取付ける場合は床板のライトユニット部を切るか削る必要があります)

上写真のデッキ扉は開放状態、客室窓は網戸を下ろした状態としています。
スハフ43 1〜でデッキ開放とする場合、以下のいずれかが必要なのでやや手間はかかりますが、効果は大きいです。
(1)プラ床板上面のリブを削って孔を埋めてから平滑に仕上げる(写真)
(2)床板端部を切断して、デッキ床面はキット付属品を使用、車掌室部の床面はプラ板などで自作


塗装前です。



本製品の内容です。 8/13追加
スハフ43 2キットは客室窓枠が選択可能ということもあり、妻板は1種類のみとなります。




K0158 スハフ43 3体質改善後 (アルミサッシ・Hゴム窓)  組み立てキット  [\4,900+税] 

●本製品は、昭和52年の体質改善工事でアルミサッシ化、便所・洗面所窓がHゴム支持化してその上側ウインドヘッダーが消滅したスハフ43 3として製作可。
 (厳密には、デッキ側の急行札挿・順位札挿の位置は近年のスハフ43 3)
●アルミサッシやHゴムは側板や扉とは別パーツなので容易に塗分けできます。
 組立例は、大井川鉄道で「はつかり」色となったスハフ43 3としています。

スハフ43キット 3種類の車掌室側妻面です。

切妻客車キットの妻面の構成は、スユ41・オユ61キットで大きく改良しましたが、スハフ43キットでも基本的に同様の構成としています。
スハフ43 1〜の車掌室側の貫通扉は通常よりも幅広で、向かって左側にややオフセットされていますが、下写真と比べるとその違いがわかるかと思います。
なお、写真のうち2輌は車掌室側にトレジャータウン製の幌を使用しています。
(この幌は肉厚が薄いので、左側のスハフ43 1に付いている列車名札灯受(テールマーク受)が見えるようにできます。


便所側の貫通扉は標準の幅ですが、この側の貫通扉形態も3種類以上存在したようです。
写真の妻板にはいずれも、本キットに付属の幌取付座を使用していますが、KATO製幌でも幅はほぼ一致するようです。(GM製幌には適合しません)
(KATO製幌は軟質素材なので塗装する場合は下地処理推奨)


スハフ43 2と3のキットは、循環式汚物処理装置の蓋も再現。
この蓋は、側板と内板の接合後に接着する形ですが、ごく僅かに寸法を変えた蓋の部品を多めに入れてあります。


本製品の内容です。
妻板は国鉄時代の銘板あり、近年の銘板なしの各2種類付属します。
他のスハフ43同様、煤除けの網戸も付属しますが、後年に撤去しているのでこれはおまけ部品になります。
便所・洗面所窓のHゴムは従来製品と同じ接着しろありの部品のほか、形状重視の接着しろなしの部品も付属します。


形状重視の接着しろなしの洗面所窓部品の取付例です。(窓セルを貼ってから外側から接着) 8/13追加
近年のスハフ43 3はこの部分のHゴムが下側にしか残っていないので、その状態を再現できる部品も入れてあります。
(洗面所窓枠の銀色とHゴムの灰色を塗分けてみましたが、写真でも現物でも、ほとんどわからないようです)


別途購入品
【屋根・床板】 
 K4029 切妻客車屋根セット (2輌分入)  または K4033 切妻・丸屋根客車屋根セット (各1輌分入)
【床下機器】 
 K4034 客車床下機器セット (2輌分入)  
【ベンチレーター】 (9ヶ必要)
 K4037 ガラベンセット (40ヶ入 テールマーク行灯部品も付属)
【内装】 
 K4003 転換クロスシート
【台車】
 GM製<5003>TR47
【幌】 
 GM製<8612>貫通幌(客車・旧国型 グレー)   または GM製<8611>貫通幌(客車・旧国型 ブラック)
 ●スハフ43キットに付属の幌取付座を使用の場合はKATO製のほうが近い形状になります(5060 ホロ(黒))
【インレタ】 
□形式  K3063 優等座席車/44系用インレタ  (スハフ43 2・15 各1輌分入)
      K3082 銀河(昭和27年)・荷物車他インレタ (スハフ43 1 東シナ 1輌分入)
□窓下の標記類など[白](ぶどう色1号・大井川のぶどう色2号に必要)  K3065 等級標記他インレタ(白) 
【窓セル】
 透明プラ板、塩ビ板など
【テールレンズ】
 K3074 テールレンズ(丸屋根客車他) (12ヶ入)
(以下任意)
【二段雨樋】 K3091 雨樋 (6輌分入)
【屋根取付ネジ】 エコー製 B1421S ナベ頭 M1.4×2mm長 (20本入)
入手困難な方にはキングス製ネジも用意 (いずれも10本入 どちらでも支障ありません) 
K3101 屋根取付ネジ(M1.4×2mmネジ(1種))  K3107 屋根取付ネジ(低頭) (M1.4×2.5mmネジ)



 スハフ43形は、昭和26年10月に特急用三等車スハ44形の緩急車形として3輌が登場しました。スハ44形に、スハフ42形に似た車掌室を追加したような形態ですが、後方監視窓は車掌室外妻だけでなく、通路の反対側にも設けられました。また、この側の貫通扉部は左側方向(4位側方向)に90ミリ拡大されたため、貫通扉の窓幅も大きくなり、貫通扉が中心からやや左にオフセットされた独特の形態となりました。
 スハフ43形は特急「つばめ」「はと」の補完列車の「さくら」用として計画されていたものの、この時点では実現せず、当時計画されていた山陽特急(後の「かもめ」)も登場が遅れていたため、スハフ43 1・2は品川に配置されて、スハ44形と共に急行「銀河」で使用されました。スハフ43 3は宮原に配置されましたが、同所のスハ44形は「つばめ」のほか急行「彗星」でも使用されたものの、スハフ43 3連結の記録は見当たらないようです。
 昭和28年3月の特急「かもめ」登場で、スハフ43形は全車竹下に転属し、32年6月にナハ11形などの編成に置き換えられるまで使用されました。同年7月からは東京−大阪間の臨時特急「さくら」で使用され、これの当初の車体色はぶどう色1号だったものの、後に「つばめ」「はと」と同じ淡緑(青大将色)となったようです(スハフ431は淡緑の写真あり)。
 昭和33年10月には東北初の特急「はつかり」が登場し、スハフ43形は尾久に転属、青15号にクリーム帯2本という、20系客車に似た塗色に変更されて使用されました。「はつかり」は昭和35年12月に気動車化されましたが、その後も気動車故障の際に代走が発生したようです。また、同年末から年始に運転の臨時急行「第2みちのく」でも使用されました。
 昭和35年度からスハ44形を急行や団体列車で運用可能にするため、座席を回転式にするなどの近代化改造が開始され、スハフ43形も昭和36年度に同様の改造が行われましたが(スハフ43 2は同年7月)、同年度改造車は予算の関係で窓枠は木枠のままとされたため、外形の変化はほぼ発生せず、車体色はぶどう色2号となりました。
 近代化改造されたスハフ43形は観光団体専用列車などで使用されたようですが、後に急行の指定席車での運用に変わり、昭和39年4月時点では向日町に配属(40年10月の編成記録ではスハフ43 1は名古屋)、その後は急行「玄海」「夕月」「日南」などで使用されました。昭和47年頃には宮原に転属して急行「銀河」用となりましたが、この頃に循環式汚物処理装置を取付け、車体側面に蓋が追加されました。
 スハフ43 1は「銀河」の20系化を3か月後に控えた昭和50年11月に廃車となりましたが、スハフ43 2・3は同年に四国の高松に転属し、腰掛を向かい合わせ状態で固定して普通列車で使用されるようになりました。スハフ43 2は昭和51年7月に、スハフ43 3は52年6月に体質改善工事が施工されて客室窓がアルミサッシ化され、スハフ43 3は便所・洗面所窓をHゴム支持に改造、それらの上側のウインドヘッダーが消滅しています。
 この2輌は昭和61年10月に廃車となりましたが、大井川鉄道で運転されることになり、62年7月から運用を開始しました。当初の車体色はぶどう色2号でしたが、平成7年には特急「はつかり」当時の青15号にクリーム帯2本に変更となっています。




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