新仕様二重屋根客車(PEWシリーズ)の構成はこちらをご覧ください。


■マロネフ29 11〜(マロネフ37550)
PW-1038 T 台車別・トータルキット
2006年11月発売
\5,040 (本体 \4,800)
SPW-1038 A マロネフ37550
ぶどう色1号・青4号帯
■貫通扉なし
■テールライト1ヶ
■大型電池箱
2007年6月発売
テールライト点灯
\20,580
(本体 \19,600)
(当店のみ販売))
B マロネフ29 11〜
ぶどう色1号・青1号帯
■車掌室側貫通扉付
■テールライト4ヶ
■小型電池箱
C マロネフ29 11〜
ぶどう色2号・青1号帯
D マロネフ29 11〜
ぶどう色2号・淡緑帯
○主な使用列車…「あさかぜ」「さちかぜ」「早鞆」「おいらせ」「日本海」









製品の特徴
■マロネフ37550形として登場し、戦後は九州特急などで使用されたマロネフ29 11〜を模型化。
■車内の車掌室・給仕室などの仕切を再現。
■側板・屋根明り窓・仕切は真鍮エッチング板、妻板・屋根・床板・ベンチレーターはプラパーツの構成。

[別途購入品(キット)]
KATO  片側絶縁車輪 11-600(8ヶ入) または片側絶縁黒色車輪 11-602(8ヶ入) 6ヶ必要
当社製  KP-060 プラ床板用TR73台車
当社製インレタ
 □形式のインレタは発売予定です
 □窓下の標記類([白]…いずれも必要)
  ●KP-065 等級標記他インレタ など
 □窓下の標記類([黒]…マロネフ29 11〜(淡緑帯)に必要)
  ●KP-073 等級標記・スニ41他インレタ(黒)
その他に、内装部品「KPP-015 戦前形ロネ用寝台」「KPP-014 大型ボックスシート」(後者は喫煙室座席に必要)の取付が可能です。

 マロネフ29 11〜は、昭和6年にマロネフ37550形として登場し、マロネフ37形を経て昭和28年6月にマロネフ29 11〜13となった形式です。
 マロネフ37550形は、二等寝台車マロネ37350形の緩急車形として4輌が登場しました。寝室にはツーリスト形と呼ばれる、レール方向に並ぶ開放寝台をマロネ37350形より4名少ない24名分備えられ、定員が少ない分室内配置に余裕があるため、洗面台はマロネ37350形よりも1ヶ所多い3ヶ所配置し、喫煙室も向かい合わせの座席となって、定員は1名多い4名となりました。また、二重屋根客車としては登場が遅かったため、車体側面と妻面のリベットが減少し、水タンクの形状が変わり、床下機器配置も変更されました。このため、丸屋根が採用されたマロネ37400形(後のマロネ29 101〜)やマロネフ37560形(後のマロネフ29 101〜)に近い形態となっています。
 マロネフ37550形の登場当初の配置は東京鉄道局で、急行で使用されたと思われ、昭和16年11月にはマロネフ37 24〜27に形式変更されています。
 昭和20年3月にはマロネフ37 24が座席車に改造されてマハ47 121となりました。マロネフ37 24〜27は本来、戦時三等車改造の種車には指定されていませんでしたが、マハ47 121に改造予定だったマロネフ37 9が直前に事故廃車となったため、その代わりとして改造されました。マハ47 113〜132のグループは元マロネフ37500形の改造車で、窓の小さい鋼製客車初期のグループだったため、この1両のみ形態の全く異なる異端車となりました。
 戦後は寝台車として残った3両全車が連合軍用として接収され、接収解除後、昭和28年6月にマロネフ29 11〜13となり、特殊急行1005・1006列車(後の急行「早鞆」)などで使用されました。昭和31年11月からは新設の特急「あさかぜ」で、マロネフ29 101・102と共に使用され、昭和32年7月からは臨時特急「さちかぜ」(32年10月から定期化)に移り、昭和33年9月末まで使用されました(この間1両は急行「おいらせ」で使用されていたと思われます)。その後は急行「おいらせ」「日本海」で使用され、晩年は3両共「おいらせ」用となって、昭和37年9月末まで使用されましたが、昭和38年8月にマロネフ29 13が、昭和39年1月にマロネフ29 12が、同年3月にマロネフ29 11が廃車となりました。なお、マロネフ29 11の台枠は、廃車後に新幹線の軌道試験車921-2に利用されています。

 一方、戦時中にマハ47形となった1輌は、木造客車の鋼体化で不足する普通列車用の2等・3等座席合造車を補うため、昭和27年6月にスロハ38 36に改造されました。 2等側は窓配置に合わせてボックスシートが32名分並び、3等側は窓配置と無関係に48名分が配置されている事は、スロハ38 31〜42のグループ(元マロネフ37500形)と同様ですが、マハ47形当時と同じく、この1両のみ形態が異なっていました。昭和38年3月にはスハ38 36に格下げとなりましたが、同年8月に廃車となりました。




■スロ33(スロ31000)
PW-1052 T 台車別・トータルキット
2006年12月発売
\5,040 (本体 \4,800)
SPW-1052 A スロ31000
ぶどう色1号・青4号帯
■大型電池箱 2007年6月発売
\18,900
(本体 \18,000)
(当店のみ販売)
B スロ33
ぶどう色1号・青1号帯
■小型電池箱
C スロ33
ぶどう色2号・青1号帯
D スロ33
ぶどう色1号・淡緑帯
E スハ37 21〜 ぶどう色1号・帯なし
F スハ37 21〜 ぶどう色2号・帯なし
○主な使用列車
 スロ31000…急行(戦前)・湘南列車
 スロ33 …「銀河」「鳥海(青葉に併結)」「あかしや」・普通列車など













製品の特徴
■スロ31000形として登場し、当初は湘南列車や急行で使用され、戦後は主に普通列車で使用された、二重屋根20メートル級二等車で最も多数派のスロ33を模型化。
■車内の便所・洗面所の仕切を再現。
■側板・屋根明り窓・仕切は真鍮エッチング板、妻板・屋根・床板・ベンチレーターはプラパーツの構成。

[別途購入品(キット)]
GM  TR23台車  5024
当社製インレタ
 □形式のインレタは発売予定です
 □窓下の標記類([白]…スロはいずれも必要、スハ37・51・54はぶどう色2号のみ不要)
  ●KP-065 等級標記他インレタ など
その他に、内装部品「KPP-014 大型ボックスシート」の取付が可能です。

 スロ33は、昭和4・5年にスロ31000形として登場し、昭和16年11月にスロ33形となった形式です。
 スロ31000形は、スロ30800形(後のスロ32形)に続いて登場した二等車で、スロ30800形は長距離用として転換式座席を備えていたのに対し、この形式は近距離用として固定式座席を備えた事が特徴で、側窓は向かい合わせの座席に対して700ミリ幅の窓が2枚1組で配置され、側窓が等間隔で並ぶスロ30800形とは大きく異なる外観となりましたが、長形台枠や軸バネ式のTR23台車の採用は、スロ30800形などと同様です。
 スロ31000形は当初、全車が東京鉄道局に配置され、湘南列車(東海道線の区間列車(普通列車))で使用されました。このため、登場時は全車に電気暖房(後の電気暖房とは方式が異なります)が取付けられていたと思われますが、その後、東海道線の急行をはじめ、東北、九州の急行などでも使用されています。
 昭和13年5月と14年3月にはスロ31031〜31039の9両が華中鉄道に転出し、昭和16年11月の称号改正ではスロ33 1〜31となりましたが、戦災で7両が廃車となっています。
 戦後には16両が連合軍に接収されて一部は部隊輸送用寝台車スハネ34形などに改造されました。返還後、14両はスロ33形に復元されましたが、2両は復元されず、昭和31年9月・10月に三等車スハ37 21・22となりました。この2両にはオハ61形と同じ座席が取付けられ、定員も同じく96名となっています。
 スロ33形は連合軍からの接収解除後、22両が在籍し、主に東海道線・山陽線の普通列車で使用されましたが、昭和37年からは他車種への改造が始まり、昭和39年までにオハネ17形へ19両、オシ16形に1両が改造されています。最後まで残ったスロ33 6・24は、昭和39年3月に設備はそのままでスハ51形に格下げされましたが、スハ51 6は同年7月にオハネ17形に改造されました。スハ51 24は昭和40年3月にスハ54 1へ形式変更されましたが、これは1両のみとなっていたスハ51形の形式を、オロ41形からの格下げ車に譲るため、2000番代のみの存在だったスハ54形の0番代に編入したものです。スハ54形2000番代は元スロ43形(スロ30850→オロ35→スロ43)で、転換式座席を備える丸屋根の車両だったため、外観も設備も全く異なる車両が同一形式にまとめられましたが、スハ54 1は昭和41年6月に廃車となり、この状態は解消されています。
 元スロ33形の車両としては、スハ37 21・22が最後まで残りましたが、この2両も昭和41年8月・9月に廃車となっています。




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